トリック3

脚本/蒔田光治 
監督/堤幸彦
演出/堤幸彦/木村ひさし/鬼頭理三


第2話 言霊で人を操る男…解決編

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奈緒子は霊能者・芝川玄奘に勝負を挑まれ、差し出した5枚の
紙の中で奈緒子が黄色い紙を取らなければ私の負けであり、
もしも取った際には次郎を処刑するという。奈緒子は思わず
導かれるようにして黄色い紙を取ってしまい、次郎は殺されそう
になる。奈緒子は大日本赤斑吸血角虫の存在を臭わせ、信者が
怯んでいる隙に次郎を連れて逃げる。

逃げる途中で辺りも暗くなり小屋で一泊する。真一が真二を
殺すと予言していたが大丈夫か?と心配する中、奈緒子は次郎
よりも早く眠りにつく。次郎は彼女が何故黄色い紙を取ったの
か気になり、彼女が手にしている紙を調べる。すると意外な
事が判明する。

翌朝、次郎は玄奘と対決すると張り切る。奈緒子も一緒につい
て行くが林の中で見失ってしまう。すると奈緒子の前に玄奘が
現れ、貴方も超能力者の血を引く仲間であるという。このまま
物理学者と一緒にいればいずれ敵同士になると脅し、味方に付
くよう迫る。

その頃江藤と合流する次郎は、真一、真二が昨晩から居なくな
った事を聞かされる。やはり玄奘の言葉通り、弟のことを殺害
したのか?そんな中、目の前の洞窟の前で真一が涙しうずくまる
姿を目撃する。手には血の付いた棒。洞窟の中を調べると
真二が後頭部を痛打されて亡くなっていると江藤が叫ぶ。
突然矢部と菊池もやってきて、真二に本当に殺したのかと迫る。

更にそこには玄奘もやってくる。いきなり逮捕しても芸が無い
という彼は、私の言葉に従っただけなのだという。玄奘が来た
事で恐れた真二はその場から逃げようとする。すると玄奘は
この先には黒い鳥居と白い鳥居が有るので、黒い鳥居の方角に
逃げると死を選ぶ事になると忠告する。
矢部や次郎、そして江藤は彼の後を追い掛けると、鳥居が有る
事に気がつく。幾ら何でも危険だと言われた方向に進むわけが
ないとして白い鳥居をくぐっていくと、足跡が無いことに気が
つく。再び鳥居の元に戻って黒い鳥居の方角を進んでいくと、
なんと崖から落ちた真一の姿があった。
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トリック自体には驚きはない

鳥居については虫を付着させていたとの事だが、殺虫剤を振り
まいていたのならばもう少し現場に虫の死骸が有っても良かった
のかもしれないな。

真一が真二の事を殺すと言うトリックも、真一が何も喋らず
その場から去ってしまうという所はやや違和感はある。

金に意地汚い奈緒子

黄色い紙のトリックはなんとなく想像できた。

奈緒子が崖から落ちそうなときに、次郎が金のためにオレの命
を見捨てようとしたのかと迫る辺りも悪くない展開。

しかしあの神のゾウの像の件で、中にレコーダーが隠して有った
とする強引さと奈緒子のブラックさが発覚する点は笑える。

奈緒子の決めぜりふと笑い声は最高だね。

うきゃきゃきゃと、喜ぶ様。
次郎と奈緒子の関係だけで保たれている様な内容かも知れない。
そういう意味ではスピンオフドラマ「警部補 矢部謙三」は
相当苦しいドラマだね。


山田奈緒子 …… 仲間由紀恵 (奇術師)
上田次郎 …… 阿部寛 (物理学者)
矢部謙三 …… 生瀬勝久 (刑事)
山田里見 …… 野際陽子 (奈緒子の母。書道家。)
池田ハル …… 大島蓉子 ("池田荘"管理人)
ジャーミー …… アベディン・モハメッド (ハルの夫)
菊池愛介 …… 姜暢雄 (刑事)
照喜名保 …… 瀬戸陽一郎 (おっかけ)

芝川玄奘 …… 森本レオ (インチキ霊能者)
井上真一 …… 嶋大輔 (スパイ・兄)
井上真二 …… 荒川良々 (スパイ・弟。心臓が弱い)
相沢即史 …… 甲本雅裕 (建設業者)
鬼頭理三 …… 矢島健一 (玄奘の補佐)
江藤 …… 佐戸井けん太 (蛾眉村の地主)
南方熊作 …… 六平直政
ガッツ石まっ虫 …… ガッツ石松

渡辺火山、安達秀子、佐藤荘二郎、稲田芳寛、高橋永剛
美月麻帆


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