トリック3 (2003年10月期・テレビ朝日木21時枠) 脚本／蒔田光治　 監督／堤幸彦 演出／堤幸彦／木村ひさし／鬼頭理三

第4話 スリットに潜む罠〜瞬間移動の謎解決編
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スリッ美香子は夜の8時に彼女が求める通称南極二号の土偶を
盗みに来ると予告する。その時間突然一同が張り込みしている
ミュージアムの外に美香子が現れたかと思うと、スリットを
使って時空の中に入る美香子。すると同時に厳重に鍵を掛けて
いるハズのミュージアムの中から美香子の声が聞こえる。
正面からは鍵があるために入れることは考えられず、裏口では
無いかと告げる芥川の発言により一同裏口を見に行く。
しかし裏口には鍵が掛かっていて中に入った形跡はなかった。
芥川は美香子が本当に中に入っているのか確かめるために、
厳重に仕掛けられた鍵を外して中に入っていく。
すると彼女は既に中に居た。土偶を貰っていくという彼女は
既に土偶は移動させたという。そして彼女は消えてしまう。
芥川達は何か盗まれた物が無いか部屋中を隈無く調べ、更には
美香子が入ったとする出入り口は無いか調べていく。
調べてみると、部屋からは何も盗まれた物が無いことを知る。
一体何のために美香子は中に入ったのか?

一方美香子の姿を見た矢部は、彼女の姿を何処かで見たことが
有ると呟く。

一端宿舎に戻る奈緒子達。未だに三沢が帰ってきていない事を
確認する。矢部たちは、先日ゴルフをしていた際に、美香子が
白い首巻きにサングラスをした人物を森の中で見たという。
その時の彼女も時空の中に男を引き入れた消えたのだという。

そんな中芥川から呼び出される。なんとミュージアムに残されて
いた土偶は偽物としてすり替えられていたという。
美香子の元に行くと、三沢が土偶を盗みに来たので本物は自分
が守ったのだという。土偶を手にしている美香子は、その土偶を
金庫の中にしまうとして、みんなの前で瞬間に転送し金庫の中
に締まってしまう。
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★鏡を使ったトリック

矢部たちが見た美香子の瞬間移動は、鏡を使った物だという。
偶然に菊池が録画していたVTRと照合すると、井戸の柱の位置が
変わっていることに気がつく。
しかしそんなに大掛かりなトリックを白昼堂々に使って分から
ない訳ないだろうというのは、言わない約束ですか?

★美香子の使うトリックの多くは大掛かり。

ミュージアムの前で消えたトリックも結局相当なセットが必要
でそれを回収するするまでがドラマなのだが、都合良く描かれ
すぎているところは気になる。
走ってやってきた事、スリットにはきちんとした理由が有った
とする辺りはちょっと笑えた。

★共犯者の存在があり

結局美香子は正面から鍵を使って中に入っていたこと。
その為には上手く芥川がサポートの必要性がある。
物証の作り方はやや不自然だったけど、次郎が夜中に見た
美香子の瞬間移動は確かに後ろ姿しか見えなかったので、協力
者が居るであろう事は疑うことが出来た。

★れんたろうの滝と口上の月岩の繋がり

滝壺から繋がっているのだとすれば、村人が知っていそうな
ものだが・・
繋がっているかどうか試しに次郎がハンカチを入れ、その
ハンカチに書かれているメッセージを読むという所が笑える。

★美香子の過去

短距離走のホープだったらしい。しかも本名は西村美香子。
ミイラを発掘した西村教授の娘だったようだ。
走って逃げる辺りのお茶目な展開は笑えたかな。

★ミイラに塗ってあった毒

これって何時の間に塗ってあったのか?
美香子は元々ミイラの持ち主は知らないけれど、ミイラが
何処に収容されているのか知っていたという事なのか??

★決して逮捕されない奈緒子

奈緒子を逮捕しようとすると矢部が掴まってしまうという
一連の展開が笑えたな。単に腕をタイミングよく引いている
だけなんだけどね。


山田奈緒子 …… 仲間由紀恵 (奇術師)
上田次郎 …… 阿部寛 (物理学者)
矢部謙三 …… 生瀬勝久 (刑事)
山田里見 …… 野際陽子 (奈緒子の母。書道家。)
池田ハル …… 大島蓉子 ("池田荘"管理人)
ジャーミー …… アベディン・モハメッド (ハルの夫)
菊池愛介 …… 姜暢雄 (刑事)
照喜名保 …… 瀬戸陽一郎 (おっかけ)

スリット美香子 …… 高橋ひとみ (時空にスリットを入れて瞬間移動)
芥川呂都里下須 …… 黒田アーサー (博物館職員)
三沢 …… 中西良太 (怪しいサングラス男・金庫を持つ)
鈴木トメ …… 山村紅葉 (ロイヤルハシヅメホテルリッチデラックス女将)
武者小路 …… 浜田晃 (村長)
川端 …… 木村靖司 (助役)
三島 …… 三箇一稔 (文化振興課長)
津田時子 …… 伊藤雅子 (なんでも相談室職員)
西村博士 …… 和田周 (考古学者。何者かに殺害された。)

松田章、安藤信二、飯尾武人

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