トリック3
(2003年10月期・テレビ朝日木21時枠)

脚本/蒔田光治 
監督/堤幸彦
演出/堤幸彦/木村ひさし/鬼頭理三


第10話 解かれた封印〜霊能力の真実
--------------------------------------------------------
千賀子の元に一人向かった奈緒子は、彼女から自分の力を証明
するために呪いの封筒に名前を書くよう告げられ、奈緒子は
千賀子の名を書く。すると彼女は突然苦しみだして亡くなる。
亡くなる直前、これが霊能力だと告げ、奈緒子が自分の名を
書くことを予期していた様な口ぶりで亡くなっていく。
そんな奈緒子達の前に村人たちが来たかと思うと、彼らは皆
黒門島の住民であると告げ、奈緒子を気絶させて連れて行って
しまう。

遅れて次郎たちがやってくると、千賀子が倒れているのを見る。
そこには奈緒子が書いたとする呪いの封筒が落ちていた。

奈緒子は気がつくと、沖縄の無人島に居た。
目の前には自分を連れ去った島民達もおり、彼らは一族が生き
残る為には貴方の力が必要だという。彼らは自らを黒津家の分家
のモノだと告げ、これから奈緒子に本当に力があるかどうかを
試させて貰うという。
能力を引き出すという聖なる布を奈緒子に被せ、壷に入れた
複数個の赤色と青色の球を見ないで全て選り分けて貰うという
もの。一つでも間違えば能力は無いと見なして殺害するという。
奈緒子は適当に一つ一つ赤と青を選り分けていく。
そしていざ32個の球を開封してみると、全ての球が選り分けら
れていた。

奈緒子に力があると分かると島民達は事情を語り始める。
呪い殺して欲しい人物が居ること。かつて奈緒子も見たことの
ある神の象の像は大切なモノを封印しているという。そこには
強力な武器が隠されており、奈緒子の両親が逃げる際に黒門島
から持ち出しここに収めたのだという。この島は両親が逃げた
際に流れ着いた島であることを聞かされる。その封印を解くには
5文字の言葉が必要だとの事。それを奈緒子に解いて欲しいと
頼む。

一方里見の元に黒津家の分家の監視人、南方熊作がやってきて
娘が助けて欲しければ封印を解く5文字を教えろと迫る。
これは口に出すのも危険な文字なので、必ず島に行ってから
開封する事を条件に里見は文字を渡す。

そんな中、温泉につかっていた矢部はボストンバッグに入る
大金を偶然に見つける。中には11月29日の新聞が入っていた
事から、これは金井家で盗まれた二千万円の一部ではないかと
疑う。

奈緒子は見張り付きの小屋に閉じこめられていた。
貧乳のお陰で床の隙間から脱出することは出来たが、島からは
逃げ出すことは出来無い。洞窟を進んでいくとなんとそこに
島民達が言っていた神の象の像が有り、像の前には封印された
扉が有った。呪文を唱えて適当に思いつく言葉を投げかけるが
びくともしない。するとそこに人の気配がやってくる。
奈緒子は隠れて隙を見て殴り飛ばすと、なんとやってきたのは
次郎だった。
次郎は千賀子は自分で毒を飲んだことを告げ、復讐を手伝う
変わりに君を追いつめるよう協力していたのだと告げる。
北見もまた自分で死んだ事を告げる。

--------------------------------------------------------

舞台は茨木から沖縄へ

随分沖縄弁が炸裂する話だった。
黒門島ってどの辺に有るのかな。
今回はそこから脱出した里見たちが流れ着いた島での出来事。

奈緒子自身、自分には本当に霊能力が有るのではないかと疑う

まさか黒津家のものたちが、わざわざ奈緒子に能力が有るよう
装おうとしているとは想像が付かないだろうしね。
次郎がやってきて、そんな考えを持つ奈緒子と言い争いになる
辺りのやりとりは最終話らしく色んな思いが駆けめぐってなかなか
興味深いシーンになった。

黒津家の人たちは何をしたかったのだろうか?

結局奈緒子に扉を開けさせた訳だけど、彼らは封印された扉
の先にある箱にはどんな意味があるのか知っていたって事なのか。
奈緒子を箱を開けたときの犠牲者にする為の者だろうけど、
島民たちは島を守るために呪い殺さなければならない人物は
誰だと思っていたのだろうか?そんなに鬼気迫る状況でも無かった
気がするが・・・

5文字の呪文

[あああああ] から [んんんんん] まで一つ一つ言っていく所が
律儀というかなんというか・・・
次郎を馬鹿にする語句ばかりが再生されていたって事は、今の
奈緒子の心情を表していたって事にもなるか。
結果的に読めない文字だったけど、フランス語で愛しているを
強く表現するときの言葉"ジュブゼーム"だった。
里見に夫がプロポーズしたときの言葉。

島を救う武器は・・・

勇気と決意の事だった。
箱を開けた人物は、毒が出てきて危ないものの、毒は酸素より
も重いために箱が置いてある立地条件からすると、助かるという
寸法のようだ。

犯人は岸本誠一だった。

金の件で盗んだのは彼だったようだ。
まぁあれだけ酷い仕打ちをしていた金井家を殺害するだけの
理由は有るかな。
でも北見とかはイマイチなんで死んだのか良く解らなかったな。


山田奈緒子 …… 仲間由紀恵 (奇術師)
上田次郎 …… 阿部寛 (物理学者)
矢部謙三 …… 生瀬勝久 (刑事)
山田里見 …… 野際陽子 (奈緒子の母。書道家。)
池田ハル …… 大島蓉子 ("池田荘"管理人)
ジャーミー …… アベディン・モハメッド (ハルの夫)
菊池愛介 …… 姜暢雄 (刑事)
照喜名保 …… 瀬戸陽一郎 (おっかけ)

長谷千賀子 …… 大谷直子 (霊能力者)
岸本誠一 …… 成宮寛貴 (金井家召使い)
金井源三 …… ガッツ石松 (村の地主)
金井民代 …… 鷲尾真知子 (源三の妻)
金井省吾 …… 久保田篤 (行方不明の息子)
北見紀明 …… デビット伊東 (中学の物理学教師)
南方熊作 …… 六平直政
若林巡査 …… 村木仁
黒津菊雄 …… でんでん
黒津康男 …… つぶやきシロー
大城智 …… 樋渡真司 (沖縄の地元の警察官)
山田剛三 …… 岡田眞澄
芝川玄奘 …… 森本レオ
妖術使い …… 椎名桔平
漁師兄 …… 奥平聡
漁師妹 …… 奥平綾子

前原実、俵広樹、屋良学、ベンジャミン・アイッソウ
グシュ・オルガ

与那覇光秀、渡久山吉彦、喜屋武久紀、奥且彦、砂川潤一郎
後藤盛崇、佐久田勝介、高西完、西村和己、池間敏昭、玉城光弘
高橋幸夫、野原千春、当真央、伊藤守、北畠邁、貴島圭介、国広哲司
横田偉男、与那覇隆一、松本明、下地誠、友利進、高吉良次
橋詰久幸、砂川博音、下地一二三、石嶺篤浩、仲里淳


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system