ヤンキー母校に帰る
2003年 TBS

脚本/飯野陽子(1)~(4)、いずみ吉紘 (5)

http://www.tbs.co.jp/yankee/


第5話 2003年11月7日 心のカギ


作田久美子の実家は札幌に有り、自宅から学園に通う数少ない
生徒の一人。彼女は対人恐怖症故に、人の通りを気にしながら
玄関の戸を開ける。駅で定期券を落とし駅員に呼び止められる
と恐る恐る手を伸ばした。メル友であるなな恵から連絡が
入るとなんとか落ち着きを取り戻す。
学園ではスポーツ大会でマラソンを行うことになる。
クラス対抗形式で行い、距離はハーフマラソンである21km。
走るからには優勝しろと吉森は生徒達に鼓舞するが、生徒達は
全く関心を示さない。常本あかねは焼き肉を奢ってくれるな
らばやらないこともないと告げると、吉森は条件を付ける。
優勝すればクラス35名全員を駅前の焼き肉食べ放題(2000円)
で奢るが、逆に優勝しなかった場合には、全員が一人ずつ
俺に焼き肉を奢れと言う。闘争心に火がついた生徒達は、
優勝することを誓い、明日から朝練を行う事になる。
翌日、吉森が朝6時に学校へ行くが、生徒達は誰も登校して
いなかった。しかし良く見るとクラスの中でも一度も会話を
交わしたことのない作田久美子だけは学校に来ていた。
吉森は下宿へと赴き、生徒達をたたき起こして練習すること
になる。意外なのは作田久美子のやる気と、それに伴い
実際に走力を備えている事にあった。一番にゴール地点に
たどり着く彼女は、クラスの生徒達から信頼を得ていく。

今回は引きこもりで有り、対人恐怖症の作田久美子が主人公の
話し。
これまでの展開の中でも彼女は授業中に教師から指されること
がなく、決して発言する姿が描かれることはなかった。

マラソンという意外な趣味があったこと。
乗り気だったマラソンから突然練習に来なくなり、再び
引きこもりに戻ってしまう原因は何処にあるのか。

引きこもりとはまさに得体の知れないもので、複数の要因が
複雑に絡み合い一人の人間を外部から遮断してしまう。

作田久美子の場合、過去に心の傷を生む原因がはっきりと
しているためにそれなりに対処しやすい例では無いだろうか。

吉森に対して急速に距離を縮めているのは、これまでに
岩崎が地ならしをしていた為のモノだと思うが、彼女が声を
発する事の喜びはドラマを見ていて伝わってきた。

ドラマとしての良さは、クラスが一丸となって作田久美子の
事を自発的に考えた事だろう。今まで引きこもりであった人物
の経験・心情を交えながら、色々と意見を出し合う姿に、
ちょっと感動する。

最後は久美子を信じ続けた結果、彼女がそれに応えた形になる
が、少しずつ彼女の中で前進している姿が描かれ、よく出来て
いたと思う。

キャスト
吉森真也 - 竹野内豊 3-Cの副担任・社会科担当。
屋敷哲治 - 相葉雅紀 (嵐) 3-Dの副担任・国語教師
伊賀上直樹 - 平泉成 英語教諭。
猿渡誠 - 温水洋一 3-Dの担任・理科教諭。
加賀千秋 - 氏家恵 3-Aの担任・体育教諭
安藤由紀子 - 余貴美子 3-Bの担任・数学教諭。
岩崎達 - 原田芳雄 3-Cの担任・社会科教諭。
古賀なな恵 - SAYAKA
奥村和人 - 永井大
氏家徹 - 市原隼人
遠田ユキ - 市川由衣
千葉健太郎 - 忍成修吾
作田久美子 - 大塚ちひろ
嶋田哲希 - 石垣佑磨
常本あかね - 加藤夏希 いじめっ子
二戸秀雄 - 速水もこみち
村瀬元哉 - 小池徹平
鳥居わかな - 邑野未亜
大日向順一 - 柄本佑 睡眠障害
金井志穂 - 篠原涼子 学生寮の寮母の娘。
金井小夜子 - 市毛良枝 下宿のおばさん
小野寺隆 - ガッツ石松 酪農家
金井双葉 - 松尾瑠璃
- 木野花

3年C組生徒
伴正則 - 湯山大一郎
佐藤保 - 舛岡嶺
手塚真弓 - 松下萌子
井口大 - 三上大和
小暮太一 - 渡辺卓
末広礼二 - 星大雄
澤田ミカ - 高瀬友規奈
山口楓 - 伊藤梨恵
六条高志 - 長谷拓也
菊池愛 - 三村恭代
緒方薫 - 青木紗知歩
相川浩実 - 宮田大三
貴船千晴 - 小高早紀
鬼塚誠 - 池山孝明
橋爪信彦 - シンスケ
大竹修司 - 上吉原陽
阿部優夏 - 竹村愛美
北村慎吾 - 伊藤隆大
毛利美鈴 - 村田玲菜
萩原敬輔 - 植田健
東海林稔 - 宮崎将
八十島彰 - 村瀬純平
久米貴明 - 徳山秀典
向井宏之 - 日高圭智
渡辺桃子 - 住吉玲奈

guest
岡あゆみ、森みつえ、浜田道彦、水戸ひねき

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