ヤンキー母校に帰る
2003年 TBS

脚本/飯野陽子(1)~(4)(6)(8)(9)、いずみ吉紘 (5)(7)

http://www.tbs.co.jp/yankee/


第9話 2003年12月5日 学校の死


お前らが犯した間違いを俺が一生掛けて償う。
真剣に生徒達に語りかける吉森。その声に反発するのは
あかねだった。仲間たちの信頼を裏切ることはしていないの
か?胸を張って巣立っていけるのか?大麻をやった奴は素直に
手を挙げて欲しいと訴えかける。そんな時意外なところから
声が掛かる。鳥居わかなが泣きながら自分は吸ったという
告白。嶋田哲希だけだと思っていた吉森にとって虚を突かれた
格好だった。そんな吉森の表情をあかねは見逃さなかった。

今回は合唱コンクールを目の前にして、大麻事件で学校全体
が揺れる話しだった。

大麻を吸っているのは一人、二人の話しかと思えば合計で
70人が名乗り出る。未だ名乗り出る事が出来ない人の事を
思うと100人以上は経験しているという事ではないか。

しかしそんな大人数の中にも、当初目を付けていた嶋田哲希
や村瀬元哉の姿はなかった。

この話しに教師があまりに踏み込むと、生徒達のことを
信じていないことに繋がるので実に難しく、デリケートな
問題だと思う。しかも黙っていれば分からない問題でもあり、
生徒達が敢えて退学や警察に突き出されるというリスクを
負ってまで名乗り出るのだろうか。

最初の一人目の告白者というのは本当に勇気がある人だと
思う。次第に人が増えてくれば群集心理が働くのでそれ程
難しくは無いのかも知れないが、最初に告白したわかなは
吉森を最も信用している人物だからね。

それに比べて最後まで我関せずの態度を取る嶋田哲希の見苦
しさ。彼の中でそれなりの葛藤が有るのかも知れないが、
キャラクターの軽さからそんな素振りを見せない所がなんとも
情けない。

この学校では5年前にも似たような事件で生徒が検挙された例
が有る。しかしその時の裁判では問題に取り組む先生がいる
所こそ最善の更正の場所だとして、学校に全てを託された事に
なる。今回の事件はそんな判決をした裁判官を裏切る行為でも
有るのだ。

教師たちの間でも信じるだけで良いのかという問題が提議が
なされた。思いっきり誉めて、思いっきり叱るのがこの学校の
教育理念であるという。しかし吉森はかつて立ち直りのチャンス
を与えてもらったからこそ、今の自分があるという経験を語り
先生たちを上手く説得する。

ただこれだけの人数が居るとなると、学校だけの問題ではない
様な気がするね。生徒達の間にも、崖っぷちという意識が
無いんだろうね。

キャスト
吉森真也 - 竹野内豊 3-Cの副担任・社会科担当。
屋敷哲治 - 相葉雅紀 (嵐) 3-Dの副担任・国語教師
伊賀上直樹 - 平泉成 英語教諭。
猿渡誠 - 温水洋一 3-Dの担任・理科教諭。
加賀千秋 - 氏家恵 3-Aの担任・体育教諭
安藤由紀子 - 余貴美子 3-Bの担任・数学教諭。
岩崎達 - 原田芳雄 3-Cの担任・社会科教諭。
古賀なな恵 - SAYAKA
奥村和人 - 永井大
氏家徹 - 市原隼人
遠田ユキ - 市川由衣
千葉健太郎 - 忍成修吾
作田久美子 - 大塚ちひろ
嶋田哲希 - 石垣佑磨
常本あかね - 加藤夏希 いじめっ子
二戸秀雄 - 速水もこみち
村瀬元哉 - 小池徹平
鳥居わかな - 邑野未亜
大日向順一 - 柄本佑 睡眠障害
金井志穂 - 篠原涼子 学生寮の寮母の娘。
金井小夜子 - 市毛良枝 下宿のおばさん
小野寺隆 - ガッツ石松 酪農家
金井双葉 - 松尾瑠璃
- 木野花

3年C組生徒
伴正則 - 湯山大一郎
佐藤保 - 舛岡嶺
手塚真弓 - 松下萌子
井口大 - 三上大和
小暮太一 - 渡辺卓
末広礼二 - 星大雄
澤田ミカ - 高瀬友規奈
山口楓 - 伊藤梨恵
六条高志 - 長谷拓也
菊池愛 - 三村恭代
緒方薫 - 青木紗知歩
相川浩実 - 宮田大三
貴船千晴 - 小高早紀
鬼塚誠 - 池山孝明
橋爪信彦 - シンスケ
大竹修司 - 上吉原陽
阿部優夏 - 竹村愛美
北村慎吾 - 伊藤隆大
毛利美鈴 - 村田玲菜
萩原敬輔 - 植田健
東海林稔 - 宮崎将
八十島彰 - 村瀬純平
久米貴明 - 徳山秀典
向井宏之 - 日高圭智
渡辺桃子 - 住吉玲奈

guest
松井アヤ - 夏川純
河野秀徳 - 柴嶺亮

唐十郎、武野功雄、長山浩巳

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