エースをねらえ!
(2004年1月期・木曜・テレビ朝日)

脚本/瀧川晃代(1)(2)(5)(8)、金杉弘子(3)、高山直也(4)(7)
演出/六車俊治
プロデューサー/三輪祐見子、森安彩

http://www.tv-asahi.co.jp/ace1/index.html


第8話 ひろみ、最後よ

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いよいよ全日本ユース選抜の16名が決定した。
全米テニス協会からニューヨークでの国際大会出場のオファー
が舞い込み、出場資格は男子一名、女子一名。その為の選考
試合を行うことが決定する。
それを受けて宗方はさっそくひろみを特訓。
麗香と蘭子が対戦する準決勝まで駒が進み、試合の当日、蘭子
の母親から本人に電話が鳴る。父親が事故で怪我をしたとの
こと。蘭子は母親に大事な試合が有るとして病院に駆けつける
事は出来ない事を告げるが、いざ試合が開始されると蘭子は
棄権を宣告。大好きなテニスだからこそ、この気持ちのまま
ライバルである麗香とは戦いたくないとして理解を求める。
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いろんな話が詰め込まれた第8話。

テニス以外では宗方の中の気持ちが整理され、母親の命日の日
蘭子と始めて向き合う事が出来るようになる。仁の事をお兄さ
んと涙しながら胸に飛び込むシーンはなかなか良かった。
(一歩間違えば怪しい関係?)

優遇されるひろみにたいして、周りの者が腐らずにサポート
するというのも醜い争いが多い世の中にあって、とても清々し
さを感じる。

麗香と蘭子の対決。
この二人の対決は見たいような見たくないような・・・そんな
気持ちを察してか、やっぱり今回も対決は見られず。勝敗を
決してしまうことが何処か惜しい気がするんだよね。

尾崎と藤堂の対決。
どちらが勝利するのかは見る前から明らかなんだけど、マイケル
チャンの様な尾崎の戦い方が良い感じだった。
ドラマとしては急ぎ足に挿入された対戦シーンだけど、しつこく
無くて実に見やすい。

今回は随分と麗香の心情にも触れた。
実の父親から娘を外してでも岡をユース選抜に入れたいとする
発言。ドラマ中でも三回くらいこの声が流れた事もあり余程
強調したいシーンだったのかもしれない。
麗香が試合を辞退して身を引こうとする辺りは、これまでの女王
として君臨していた彼女のプライドが許さないのかなとも思った
けど、ひろみにしても麗香と対戦する事への複雑な心境を上手く
描いて両面からこの対戦に於ける意味合いを描いたという面では
とても良くできていたと思う。

岡を生み出したのは麗香だという事で、産みの親に対する責任と
したところは良くできたところではないか。

麗香は私の憧れでこの先もずっと変わらないというひろみは
既に越えられるという自信が有るのかな。
最後に向かっていくことは背くことではないとする所は上手く
まとめた感じがする。

岡 ひろみ …… 上戸彩 (高校1年。お蝶夫人に憧れる)
藤堂 貴之 …… 吉沢悠 (西高男子テニス部のエース)
竜崎 麗香 …… 松本莉緒 (“お蝶夫人”)
緑川 蘭子 …… 酒井彩名 (加賀東高のエース)
尾崎 勇 …… 石垣佑磨 (西高男子テニス部元キャプテン)
千葉 鷹志 …… 柏原収史 (西高新聞部部長)
音羽 京子 …… 金子さやか (西高三年生)
愛川 牧 …… 森田彩華 (ひろみの大親友)
太田 健作 …… 甲本雅裕 (大原高校テニス部コーチ)
岡 修造 …… 高橋克実 (岡造園を経営するのんびり屋の父)
岡 美智子 …… 高橋ひとみ (しっかり者の母)
竜崎 総一郎 …… 夏八木勲 (テニス協会理事)
宗方 仁 …… 内野聖陽 (蘭子とは異母兄弟)

星野美保 …… 塩田みさこ
島真理子 …… 平岩紙
若月葵 …… 若葉由奈
高橋麻衣 …… セイラ
佐藤愛 …… 神崎詩織
鈴木彩 …… 斉藤ゆり
田中沙織 …… 小野麻亜矢
渡辺あゆみ …… 大久保綾乃
伊藤瞳 …… 桜川博子
吉田由佳 …… 長谷川恵美
中村恵 …… 水野はるか

早坂幸謙、小池梨緒、伴美幸

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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