黒革の手帖
(2004年10月期・木曜日21時枠)

脚本/神山由美子
演出/松田秀知,藤田明二
プロデューサー/内山聖子,中山和記

http://www.tv-asahi.co.jp/kurokawa1/


第1話 銀座の女帝


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一部の人間だけが脱税のために幾つもの架空口座を持つことが
出来る。これは銀行のトップシークレット。

大手銀行"東林銀行"に勤めて10年の元子は、銀行の待遇の違い
を目の当たりにし、金に対して復讐してやろうとか考える。
一億二千万円を横領し、銀行が不正に資産家達に架空口座を
作ることを黙認している証拠を黒革の手帖に写し取り、銀行
を後にする。一週間後、銀行の次長と支店長の藤岡が彼女の
元を訪れる。彼女は既に銀座のホステスとなっていた。
横領を黙認したのは自らにも落ち度がある為だろうと痛いとこ
ろを付き、手帖を渡す変わりに一億二千万円について見逃して
もらうよう取引する。私はもっと高みに登りたいとして、彼女
は野望を募らせる。
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一億二千万円を横領した女と、二億円弱を寝取った女の醜い
争い。

今回は人脈を形成していったこと、そしてホステスとしての
ノウハウを体にたたみ込ませた感じの話だった。

色んな不確定要素が散見しており、どうなるのかはまだまだ
予想が出来ない。

一番怪しく見えるのは代議士秘書の安島富夫だが、楢林謙治
の20年来の愛人である中岡市子の存在も不気味そのもの。
銀行だって原口元子の事を手放しで許すモノかどうかは分から
ないし、「燭台」のママ・岩村、クラブ「カルネ」のママ、
そして波子のクラブと三つ巴の対決はどのような争いを生むの
か。

何故波子が良くしてくれた元子の事を裏切るに至ったのか。
その辺の事情は一切描かれていなかったために、突然高慢な
態度を見せる彼女が不自然に思えたが、バックに居る人が
大きい程に気も大きくなるというところか。
岩村が波子の素性を一瞬で見抜いたところは、夜の女を長いこと
している経験みたいなものを感じて、客争いの場でも手腕を
発揮しそうだ。

それにしてもテレ朝の再放送はエンドクレジットを放送しない
ところが腹が立つね。

原口元子 …… 米倉涼子 (クラブ「カルネ」のママ)
安島富夫 …… 仲村トオル (代議士秘書)
山田波子 …… 釈由美子 (クラブ「カルネ」のホステス)
中岡市子 …… 室井滋 (楢林美容外科クリニック婦長)
村井亨 …… 渡辺いっけい (元子が勤めていた銀行の支店次長)
紺野澄江 …… 吉岡美穂 (クラブ「カルネ」のホステス)
櫻井曜子 …… 紫吹淳 (元子の行きつけの美容院の店長)
岩村叡子 …… 山本陽子 (老舗クラブ「燭台」のママ)
橋田常雄 …… 柳葉敏郎 (橋田医科進学ゼミナール理事長)
長谷川庄司 …… 津川雅彦 (総会屋)
楢林謙治 …… 小林稔侍 (楢林美容外科クリニック院長)

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