黒革の手帖
(2004年10月期・木曜日21時枠)

脚本/神山由美子
演出/松田秀知,藤田明二
プロデューサー/内山聖子,中山和記

http://www.tv-asahi.co.jp/kurokawa1/


第6話 一晩2億の女


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RODANに拠点を移した元子。客として男性と共に波子がやって
くる。波子は店で尊敬しているママがどうやって店を手に入れ
たのか教えてやるとして客の弱みにつけ込んで金を奪ったから
だと告げる。波子を追い出すと波子は去り際に、銀座から
追い出してやると告げる。
翌日元子は京都へとやってくる。京都には母親が入院しており
病院からその事実を聞かされ、入院費を払って欲しいと告げら
れたのである。常に男と一緒でなければ居られなかった母親。
元子は母親の顔を見ながらあんたとは違う生き方、心も体も
自分だけの物だと訴える。
その日、婚約者と共に京都に来ていた安島とバッタリ遭遇。
病院に行った後、彼から南禅寺で待つとメールが届く。
再会すると待ちきれなかったように抱きしめる安島。しかし
次の瞬間、元子の言ったとおりもう二度と会うことは辞めよう
と告げる。俺達は似すぎており、いつか傷つけ合うというので
有った。
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今回は行きつけの美容院の店長・曜子が占っていたように、
元子が墜落していく様子を描いた話だった。

もう少し元子が踏ん張るかと思ったけど、意外とあっけなく
転がって行ったなという感じ。
借金して店を購入する契約をした時点で隙が有ったし、
他人に弱味をさらけ出しているという事なんだよね。

最初は長谷川があの女の落ちるところを見たいと告げたのを
きっかけに、村井と橋田コンビもそのセリフをなぞり、
更には市子と楢林さえもそのセリフを輪唱する。
なかなか面白い形では無かろうか。この中に波子とか燭台の
ママが居たらそれこそ勢揃いって感じだけどね。

裏口座の件を元子にバラされずに出し抜くにはどうしたら
良いのか。
一つは不動産詐欺によってRODANの借金を返すまでのプロセス
の一つを打ち砕いたこと。そしてもう一つは彼女が持つ証拠
の数々を奪ったこと。
騙された人たちの連携が何ともえげつない感じだったけど、
冷静に考えればどっちもどっちかなといった感じ。

結局手帖の件は長谷川周りが処理した訳で、手慣れているな
という感じがしたし、元子とはちょっと年期が違う感じ。

もう少し元子にもプライドが有るかと思ったが、騙した人たち
から金の苦心をするとは思わなかった。無駄だと分かっていても
縋るしかなかったのだろうか?
でもRODANを失ったとしても、8千万くらいならば今の元子は
払えないか?

結局男性は暴力、女性は体という武器の使い方が存在するんだね


原口元子 …… 米倉涼子 (クラブ「カルネ」のママ)
安島富夫 …… 仲村トオル (代議士秘書)
山田波子 …… 釈由美子 (クラブ「カルネ」のホステス)
中岡市子 …… 室井滋 (楢林美容外科クリニック婦長)
村井亨 …… 渡辺いっけい (元子が勤めていた銀行の支店次長)
紺野澄江 …… 吉岡美穂 (クラブ「カルネ」のホステス)
櫻井曜子 …… 紫吹淳 (元子の行きつけの美容院の店長)
岩村叡子 …… 山本陽子 (老舗クラブ「燭台」のママ)
橋田常雄 …… 柳葉敏郎 (橋田医科進学ゼミナール理事長)
長谷川庄司 …… 津川雅彦 (総会屋)
楢林謙治 …… 小林稔侍 (楢林美容外科クリニック院長)
藤岡彰一 …… 小野武彦 (支店長)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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