砂の器

脚本/龍居由佳里

http://www.tbs.co.jp/utsuwa/


第3話 もう戻れない悲しみ


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なんで助けたのか?命取りになるかも知れないのに・・・
和賀英良は自殺しようとしていた成瀬あさみの事を助けた。
あさみの目を見ると彼女は紛れもなく遠い日の自分だと実感
する。

一方少しずつではあるが捜査は進んでいく。
謙一の息子・博は父は岡山の人であり、東北には親戚は居ない
との事から、今西は言語学者の元を訪ねヒントを求める。
すると出雲地方は方言の中でも独特であり、関東人が聞けば
東北弁に間違うことも有るというのだ。地図帳を調べていると
岡山にも亀嵩という地名が有ることが発覚する。
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今回はやたらと英良とあさみが絡みシーンが多かった。
皮肉だけど忘れて欲しいと願う割りに逆の方向へと進んでいる
感じ。

事件についても触れたくはないのに、蒲田へ仕事の為に赴いた
り、一方通行の道筋が不思議と殺害現場へと足を向けさせたり
してなんとも言えないモノがある。

あさみは英良が言った言葉の真意を考える。
"宿命を変えるためには生き返れば良い"との事。
結局あさみはもう一度生まれ変わることは出来ないとして、
自分を諦めないためにもやり直すことを決意。
英良の強さを借りた形ではあるが実家にいき、母親の遺骨と向き
合うことで、生きるための力を得た感じだ。

ドラマとしては人と人との繋がり合いが面白く演出されたと思う。
あさみは英良の連絡先を知るために宮田誠から話を聞いた訳
だけど、宮田と英良の間に関係がなければこの辺の流れは存在
しなかった。今回英良と今西の妻・純子に今後繋がりそう
な人脈の芽を植え付けた形になる。
また関川と英良を結びつけるのは、二人に共通する扇原玲子だ。
関川が英良に関心を持つような流れがこれで出来上がっただろう
し、また一つ事件解決への道筋を警察以外の所で描いた話だった。

それにしても中居くんのナレーションは酷いね。
独特のだみ声だけど、声が全く通っていない。
聞けないほどではないけど、なるべくなら別の人を使った方が
良いかもしれない。

和賀英良 ……… 中居正広 (ピアニスト)
吉村雅哉 ……… 永井大 (蒲田西署巡査)
関川雄介 ……… 武田真治 (評論家)
田所綾香 ……… 京野ことみ (英良の婚約者)
本浦房 ……… かとうかずこ
本浦秀夫 ……… 斎藤隆成
唐木イサム ……… 松岡俊介 (演出助手)
宮田誠 ……… 岡田義徳 (衣装係)
扇原玲子 ……… 佐藤仁美 (英良の元彼女)
桐野カヲル ……… 佐藤めぐみ (女優)
三木謙一 ……… 赤井英和 (博の父。岡山出身)
三木博 ……… 佐藤二朗 (謙一の息子(養子))
桐原小十郎 ……… 織本順吉
麻生譲 ……… 市村正親 (劇団響・主宰者)
今西純子 ……… 森口瑤子 (修一郎の妻)
クラブのママ ……… 根本りつ子
佐々木健次 ……… 石丸謙二郎 (捜査一課)
野口信吾 ……… 芹澤名人 (西署巡査部長)
黒木肇 ……… 辻萬長 (捜査一課・管理官)
大崎医師 ……… 江藤漢済
田所重喜 ……… 夏八木勲 (元農林水産省大臣)
本浦千代吉 ……… 原田芳雄
成瀬あさみ ……… 松雪泰子 (女優)
今西修一郎 ……… 渡辺謙 (警視庁・捜査一課・警部補)

大高洋夫、田島健吾、佐藤B作、荒井眞理子、安藤岳史
水沢涼

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