砂の器

脚本/龍居由佳里

http://www.tbs.co.jp/utsuwa/


第8話 聞こえてきた父の声


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亀嵩の浮浪者親子は本浦千代吉であることが判明。
千代吉とは大畑事件の犯人であり、死刑因でもある。
今西は大畑事件の事を調べるために本浦親子の故郷である石川
へと向かう。村民たちは当時のことを誰一人として話したくは
無い様子。一人の老人から、当時みんなは鬼であった事、人は
簡単に醜い鬼になれる事を告げられる。
更に今西は和賀英良の出生を調べるために彼の本籍地である
長崎県へと向かう。すると当時彼の住んでいた一帯は大洪水に
あい、その地区の住民はただ一人の人間を除いて全滅していた
事が判明する。
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今回は英良の過去に迫りくる話だった。
彼の軌跡を辿ることでそれが徐々に明らかになっていく。

大畑事件に関しては何のことだか分からないが、一つの事件を
巡って村人が本浦親子を村八分のような状況に追い込んだことは
明らか。事件そのものも彼らに容疑を擦り付けていたりするの
だろうか。

長崎での英良の出生の秘密も描かれた。
英良の誕生日という時期にそれらが暴かれていくというシチュ
エーションもよく出来ているし、実際の映像を盛り込み
英良と孤児の子供がすり替わったとする流れも興味深い。
ただ当時の英良の年齢を考慮すると、この流れに信憑性が有る
のかどうかはやや不自然さを残す。当時の彼を知る孤児院の
院長が存在している所や腕に残った傷跡というキーワードが
有るにもかかわらず、二人がすれ変わるという奇妙な流れ。

英良の父・千代吉が生きている事に驚き。
更に今西に父親が居ることも驚いた。妻が介護していたような
話だったけど、自宅にいないので既に亡くなったのかと思って
いた。

あさみが1月4日の夜に鎌田に居たという証言が出てきたこと。
その流れが事件解決にどう結びついていくのか。
あの英良が来ていたジャケットを活用する時が来るのか。
また英良が警察に付け回られている事が綾香の父親にも伝わって
しまうが、「宿命」公開までの道筋に何らかの計画のズレが
現れていくのか。

和賀英良 ……… 中居正広 (ピアニスト)
吉村雅哉 ……… 永井大 (蒲田西署巡査)
関川雄介 ……… 武田真治 (評論家)
田所綾香 ……… 京野ことみ (英良の婚約者)
本浦房 ……… かとうかずこ
本浦秀夫 ……… 斎藤隆成
唐木イサム ……… 松岡俊介 (演出助手)
宮田誠 ……… 岡田義徳 (衣装係)
扇原玲子 ……… 佐藤仁美 (英良の元彼女)
桐野カヲル ……… 佐藤めぐみ (女優)
三木謙一 ……… 赤井英和 (博の父。岡山出身)
三木博 ……… 佐藤二朗 (謙一の息子(養子))
桐原小十郎 ……… 織本順吉 (地元の金持ち)
麻生譲 ……… 市村正親 (劇団響・主宰者)
今西純子 ……… 森口瑤子 (修一郎の妻)
クラブのママ ……… 根本りつ子
佐々木健次 ……… 石丸謙二郎 (捜査一課)
野口信吾 ……… 芹澤名人 (西署巡査部長)
黒木肇 ……… 辻萬長 (捜査一課・管理官)
大崎医師 ……… 江藤漢済
田所重喜 ……… 夏八木勲 (元農林水産省大臣)
本浦千代吉 ……… 原田芳雄
成瀬あさみ ……… 松雪泰子 (女優)
今西修一郎 ……… 渡辺謙 (警視庁・捜査一課・警部補)
下田明 ……… 甲本雅裕

伊藤幸純、服部美也子、矢田有三、波多江清、田中充貴
神崎智孝、大森暁美、草薙幸二郎、不破万作、伊藤正之

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