相棒 シーズン4 チーフプロデューサー - 松本基弘 プロデューサー - 島川博篤、西平敦郎 脚本 - 真部千晶 脚本協力 - 櫻井武晴 http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_04/

第15話 殺人セレブ
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町中で歩いていた右京と薫。
突然パトカーのサイレンの男が鳴り響き、一課の伊丹達が現場
に向かうのを見る。右京達は米沢に電話して現場を聞く。

殺されたのは五島香苗。
自宅で殺害された彼女は、首をヒモのようなもので絞殺されて
いた。死亡推定時刻は5時から7時。玄関のドアの鍵は閉まって
いたが、ガラス戸が空いていたという。第一発見者は夫の秀宣。

部屋を見て回る右京、家主が風邪を引いていたであろう形跡を
目にする。部屋は物に溢れていて雑然としており、夫の趣味
なのか部屋中鉄道グッズで溢れていた。
右京は遺体の首元に何らかの毛皮の毛が付着しているのを目に
する。家の中の金銭には全く手を付けられていなかったが、
壁に飾られている鉄道グッズの一つが外れて無くなっているのを
目にする。

秀宣から香苗が生前付き合いがあったという竹下弥生から話しを
聞きに行く。とても豪華な家に住んでいる弥生。
玄関に通される右京は、毛皮のコートが掛けてあるのを目にする。
弥生の元に近所の4人の女性がいた。話を聞くと弥生からセレブ
の心得を学ぶ集まりだという。弥生は5年前に亡くなった母から
教わったことを伝えているだけだと告げる。
そんな中、弥生の娘・サツキが帽子を被って部屋に入ってくる。
サツキが被っていた帽子は、生前祖母が愛用していた物で、
右京は写真立てに写っている事に気がつく。弥生が服に付けて
いるブローチも祖母から譲り受けた物。
4人の女性達は、祖母から母へ、母から娘へ伝えられている現状
にとても良い感じだと語る。

そこに集まる女性達に、被害者の香苗について尋ねると、去年
から付き合いがあり、香苗を連れてきたのは仁科世理子だと
いう。

帰宅する仁科を呼び止める右京達は彼女から香苗について話しを
聞く。この集まりの中でセレブなのは弥生だけだという彼女。
元々の環境が違いすぎるとし、彼女と居ると自分もセレブになれる
感じがして現実を忘れられるという。
香苗とはフリマで知り合ったとし、それ程親しい訳ではないと
いう。
仁科の息子は鉄道好きで、部屋にD51のプレートが有った。
仁科は香苗からもらったという九谷焼の一輪差しが部屋に置かれて
いた。弥生の家には高価なものがさりげなく置いてあるとし、
もしかしたら自分が欲しそうな顔をしていたので彼女がくれた
のかもしれない事を告げる。しかし自分は全部もらったりは
しないという。五島は弥生の好意に甘えて全てのものをもらって
いた事を聞く。
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鉄道マニアの夫を持つ妻・香苗が首を絞められ殺害される。
現場に落ちていたチンチラの毛皮の毛は、加害者の身につけて
いたものなのか。

プレゼントをあげる人の気持ちと、もらう人の気持ちに焦点が
有るという視点としては面白いものが有った。

タダ程高い物はないと言われるけれど、単純にもらって嬉しい
という物でもないのねという事を気付かされる。

弥生がやたらとプレゼントしている背景に何らかの弱みが存在
しているのかと思ったけど、被害者との関係にその様な関係が
あったのではなく、過去の弥生のエピソードの中にそれに起因
するような物語が含まれていたこと。
責任を感じる必要も無いのに、それを感じ続けている弥生の
性格はとても優しいものが有るのだろうね。

男性は女性のステイタスとされるブランドものを漁る姿に全く
理解が出来ないけれど、女性は男性のコレクションというもの
に全く理解が行かない事が言われる。
そんな中、ゴミ扱いされコレクションを売られてしまった夫が
犯人だったという事で、結果的には一番無難なところに落ち着
いた流れだった。

弥生と香苗以外の第三者である仁科を絡ませる事で、真相を
上手くカモフラージュした感じもする。特にあのD-51のプレート
を見る限りでは、事件に何らかの関わりがあるのかと思った。
仁科演じた舟木幸さん、綺麗な方ですね。