伊東美咲がストーカーに狙われる話し。

伊東美咲がストーカーの影に怯える表情が彼女の清楚な面とリンク
して非常に良かった。
普段はポーカーフェイスの彼女だが、電車のドアが閉まる瞬間まで
平静を装い限界まで怖さに我慢していたかと思うと、それだけで
守ってあげたい衝動に駆られる。
彼女が伊藤淳史を必要としている事が分かり、彼女の中の彼の存在感
を高めるには丁度良いエピソードだった。

現実的にはあれ如きでストーカー事件が解決するとは思えない
ものの、伊藤淳史がストーカー的な心理と片思いの狭間で揺れ動く
状況を刻銘に語った事で、犯人と仲間意識を植え付け、狂犬を宥める
猛獣使いのように、相手を上手くコントロールし事件を解決に導いた
ことは、力ずくでの解決以上に得られる物が大きかった。

犯人よりも低姿勢の伊藤淳史の性格がそのまま反映され、彼の特徴を
上手く利用したことで、伊藤淳史の人間性を浮かび上がらせる事
にも繋がり、今後より主人公に感情移入できると思う。

最後に一枚の写真を使って、ストーキング行為と相手を思う気持ち
の違いを上手く提示できたことは、この恋の行方を占う意味でも
良かったのではないかな。

今回少しずつ伊東美咲家の事情なんかも明らかになって来たが、
イマイチ効果的に使われているのかよく分からない。今後もこの要素
を引っ張るのだろうか?

期待していた皆藤愛子さん。
彼女の置かれた状況に関しては正直よく分からなかったが、掲示板の
書き込みを見て力を与えられたようで良かった(*´∀｀*)
元気のミナ・モトですね!

評価：★★★☆☆