ついに夏クールで最後まで残っていたドラマが最終回を迎えた。

予想されていたとおりの伊東美咲との仲直り、そして関係の発展を
演出すると共に、恋人の居ない独身者が集うという名目で開設され
た掲示板から卒業するまでを演出した。

これまでの誠実キャラの集大成であり全てが詰まっている掲示板を
伊東美咲が読んでどのような気持ちに陥るのかを、これまでの
ドラマの総集編的な作りの中で、ゆっくりとした流れで描いて見せた
展開はよく出来ていたと思う。
この誠実さは伊藤淳史だけに当てはまらず、掲示板に参加している
人も含めて一連の恋愛劇に真剣に向き合っていたからこそ伝わる
思いですよね。

今回30分の延長枠を設けた訳だけど、その30分を延々と伊藤淳史と
掲示板住民との別れに使ったこと。
別れを演出するために掲示板の書き込み出来る最大数の1000個の
書き込みを使って演出した流れはなかなか面白い試みではなかった
かな。

日本のドラマにすればちょっと間延びしたような印象もあるが、
ゆっくりと描いた分、別れる時の切なさも多くの事が伝わり、
十分にこれまでの掲示板住民たちとの関係を堪能できた。

ドラマの流れを見ていると不思議なもので、この一連の恋愛劇に
感情移入し応援してしまう訳だけど、いざそれが成就し、
ヒロインの伊東美咲とキスするとなると、逆に嫉妬心がわき上がり
豊原功輔の彼らを邪魔する行為にも理解できる事。

それだけエルメスを演じた伊東美咲のヒロイン像は魅力的だった
ということでしょうかね( ´△｀)

評価：★★★★★