阿部寛が掲げる東大合格を目指して、特進クラスを結成する話し。

クラスを纏めるには、その中でも一番目立っている人物にスポット
を当てて仲間に付けるのが効果的且つ最短な道である事を示した
話しで、その対象が山下智久だったという事で、彼の家庭の
事情に触れて、ウィークポイントを突いて、無理矢理仲間に引き
入れた感じの展開だった。

人の人生をお金で買うやり方には納得行かない部分も多いものの、
それ以上に納得行かない事の大部分は不条理な世の中であって、
それを実感させた上での駆け引きと言うことで、なかなか説得力が
有り見応えのあるシーンとなった。

このシーンが残酷に見えないのは、阿部寛がかなり譲歩した様な
条件を提示していることと同時に、決断を下すこれら全ての事は
山下智久自身の事でも有るからだ。

今後の人生に於いて敗北者のままの人生を送るのか。
阿部寛の語りはまるで宗教の勧誘とか霊感商法と言ったように
日常生活に支障をきたしている人の心の透き間に入り込み不安を
煽って、自らは世の中を見透かしている事を誇示した上で従え
させているかのようで、真理は付いているのだが、有る意味恐さも
有る。

どんな方法で東大に合格をさせるのかを提示するまでには至らず、
最も興味有る部分にまでは触れられなかったが、それでもなかなか
面白かった。


文脈とは全く関係ないがやっぱり長澤まさみはGOODです(*´∀｀*)

評価：★★★★☆