新しくヘッドハンティングした英語の先生・金田明夫と元来から
教鞭を執っていた長谷川京子が対決する話し。

相変わらず現実主義の阿部寛だけど、この役柄の好感がもてる
ところは、都合の良い場面ばかりを拾い上げずに、敗北者の気持ち
も一度は生徒に味わせる所なのかな。
負ければどの様な扱いを受け、その結果どうなるのかをきちんと
体験させる事が大切。

長谷川京子が敗北する姿は、有る意味仲間として認識している生徒
たちにとっては悲しいもので複雑な心境を与えるものだが、負け
た時に言葉責めに合わせたのは、まさにそんな気持ちを実感させる
為のものだ。

敗北したときにこそ勝者からの視線で厳しく接し、自分に足りない
ものを実感させる。人が成長するには必要な儀式であり通過点で
あると思う。

情報が受験を制する事。
また学力を向上させるには適度な競争相手が必要なこと。
確かにその通りだと思うが、流石に2、3日の対決の中で、これを
実感させるのは難しいか(^o^;

帰国子女との対決では明らかに分が悪い戦いであったが、今後は更に
"東大合格"という大きな壁が有るだけに、分の悪い現実に打ち勝って
いくような演出は必要かも知れない。

評価：★★★☆☆