模試の結果が戻ってくる話し。

模試の結果も想定内ならば、そこから繰り広げられる挫折から
復活までのストーリーも全て阿部寛の想定内。
一時の感情に流されるなと自ら豪語するだけ有って、彼の自信に
満ちあふれた言動が、受験に対して不安に思う生徒たちの心の不安
を和らげ、見ている視聴者にも取っても有る意味安心感を与える。

受験を巡る難しい難題にも全てその返答が用意されているし、
勉強以外に人生の哲学的な面に於いても質問をすればどんな難問にも
答えてくれそうな先生だ。それもくどくどと説明っぽい答えではなく、
一言で真理を付いてくるだろう。
これだけ大きく感じる先生がいれば、生徒達も信じて付いていく
だろうと妙に納得してしまう。

長谷川京子とのやりとりの中でもそんな事を語っていたが、
短絡的な答えばかりを求めず、その先を見通して全て行動している
阿部寛の事が大きく感じるのも当然の事だと思う。

木を見て森を見ず。
生徒たちを気遣いフォローする長谷川京子はとても良い先生に映る
のだが、手を差し伸べてばかりでは生徒達は成長する機会を失い
自立心が養われることを阻害してしまう。

今回は学力向上よりも自立心を養うための訓練のような展開であった。

評価：★★★★☆