佐田真由美と小栗旬を善キャラとして、松本潤を悪キャラとして
描いた話しであり、形は違えど、井上真央に好意を持っている
事を描いた話し。

金持ち喧嘩しながらもその気持ちに気づかせるのに十分な不意の
キスによって、松本潤を骨抜きにした感じであろうか。

自分で虐める分には良いが、他人が虐めている事に許せない
松本潤はまさに自分が常に主人公として脚光を浴びていないと
気が済まないといったキャラクターであり、彼が不器用な感じに
揺れ動く心の様子を上手く描いたと思う。

同級生に初めて誘われたことを嬉しく思う井上真央の可愛らしさ。
そんな彼女を裏切った同級生に肘鉄を喰らわせる佐田真由美
のお姉さん的な役割や展開も上手くハマっていた。

井上真央を支えるバイト先の親友の女の子・西原亜希との
語らいの時間は、ハードな学園生活から一息付くには
ピッタリの空間であり、等身大の井上真央を写すには最高の
瞬間だと思う。
口の周りに付いた大福の白い粉のエピソードは、そんな彼女の
可愛らしさをよく現していたと思う。

評価：★★★☆☆