子供は時々構って欲しくて親が想像も付かないような事をやって
退けるというが、亡くなる前の本来のミムラに戻って欲しいと思う
武井証の気持ちが彼を右にも左にも動かせ、叱られたい気持ちの
裏側にある褒められたい気持ちにも触れられて一癖有る展開を演出
した。

そんな展開から子供から一方的な愛情ではなく、母親側からも
愛情のシグナルを送った展開は良くできていたと思う。
やはり愛情の綱引きはバランスよく双方から描かれないとね。

過去の記録を留めた箱を用意し、紐解くことによって一つ当時の
気持ちを取り戻したようで、こういうアイテムは今後も効果的に
使っていくと良い。

記憶の無い母親には、また一から色んな気持ちの伝達しなけ
ればならず、成宮寛貴は有る意味新婚の気分を味わえる訳だけど
手が触れ合う毎にドキマギするもどかしさ、自分の生活ペース
にまで言及しなければならない彼の病気など、外堀からうち解ける
までをゆっくりと描いている。

今後ともこれらの行動の一つ一つがアクセントになり物語を
興味深いものとして構成していくことと思う。

さていよいよ一連の恋愛劇の中に岡本綾が絡む様相を見せ始めた
事で盛り上がる部分も出てきた。母親・ミムラの存在が彼女や
三田佳子にどんな形でバレてしまうのか。
今後とも目が離せない展開になってきた。

評価：★★★☆☆