いま、会いにゆきます 5話

脚本/飯野陽子、篠崎絵里子
出演/ミムラ、成宮寛貴、武井証、生瀬勝久、中井美穂 
岡本綾、MEGUMI、谷啓、山本圭、余貴美子、三田佳子
山崎雄也、重本愛瑠、でんでん、黒川智花、福本有希、志保

http://www.tbs.co.jp/ima-ai/

記憶が無いという事を上手く利用し、過去の自分への嫉妬を
演出すると共に、自転車や教科書というアイテムを使い、一瞬に
して現在と過去という時空間を旅しながら、一本のドラマを
組み合わせて形成する。
過去との因縁を振り解いたり、過去でやり残した事を現代の世界で
遂行していくという形にこそならないものの、過去を探求して
いくことで少しずつミムラや成宮寛貴の馴れ初めに触れ、
どんな人物像であったのかを説明していく手法はなかなか興味
深いのではないかな。

パラパラ漫画に関して当事者同士だけではなく別の角度から
岡本綾(志保)の存在を挿入し、実らない恋の切なさを上手く
演出した。
遠くで見守るこの岡本綾の存在がもっと恋愛に影響を及ぼし
始めると面白い。予告を見た限りでは来週期待できそうだ。

今回ドラマのメインである過去との決別。
決別と言うよりも過去よりも現在を見て欲しいと願うミムラの
切なさが演出され、その気持ちに呼応したのか、過去には
無かった息子の存在を浮かび上がらせて、家族の形を描いて
見せた。

形式的にはとても上手い段取りなんだけど、もう少し具体的に
隣にいるのが成宮寛貴で良かった理由を描いて欲しかった。
比較すべき人物が居ないというのも物足りなさを感じる原因なのかも。

過去のやりとりの中での互いに隣にいる相手の存在を感じさせる
演出は良くできていて、過去のドラマはよく機能している事が
分かる。過去に負けず現代劇の方も頑張って欲しい。

評価:★★★☆☆

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