いま、会いにゆきます 10話 -最終回-

脚本/飯野陽子、篠崎絵里子
出演/ミムラ、成宮寛貴、武井証、生瀬勝久、中井美穂 
岡本綾、MEGUMI、谷啓、山本圭、余貴美子、三田佳子
山崎雄也、重本愛瑠、でんでん、黒川智花、福本有希、志保

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正直、全体を通して興味を引く部分があまりにも無かった。
それ故にミムラが梅雨の期間を明けて居なくなってしまうのでは
ないかという最大のスペクタクルの場面に於いても、緊張感が
不在のままで、居なくなった後にも空虚な感じが全くして来ない。

過去のエピソードに頼らざるを得ない状況ばかりが続き、現代劇
が上手く機能していなかった。
一度居なくなったはずのミムラが戻ってきたことで、シナリオの
流れが劇的に変化することもなく、生前にやり残したことを
6週間という期間の中でやり尽くすという展開でもなく、ただただ
ボーっと月日ばかりが流れた感じがしてしまう。

成宮寛貴がミムラと一緒になった事で不安に思っていた気持ちを
伝えたという達成感、それと陸上競技大会などの真相が別の角度
から伝わり、当時のミムラの気持ちを伝達できたという部分が
唯一の"今、会いに来た"という存在価値の証明みたいなものなの
だが、そんな展開もあの日記帳さえ成宮寛貴に渡れば全ては伝わる
事なので、彼女自身が甦ってくる意図としては随分弱かった。

"甦る"という不可解な超常現象を凌駕するほどのエピソードが
欲しかった。しかしそんな現象が有っても良いと思わせるほどの
展開はなかった。それ故にやっぱり余貴美子辺りがあっさりと
成宮寛貴の言うことを信じてしまった事への嘘臭い感じがどう
しても拭え得なかった。

三田佳子の存在はなかなか良かったですけどね。

評価:★★☆☆☆

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