あまり期待はしていなかったのだけど、なかなか面白かった。

子供の視線から教師を捉えた場合、あのようなホラー風味の鬼
教師に映るのも、皮肉としては面白いし、ドラマ全体が
現実社会とは多少のズレを生じている現代社会の教育制度を
皮肉って居るかのようで、有る意味不思議な爽快感さえ感じて
しまう。

成績至上主義を掲げ、平穏で誰にでも平等であるという社会の
中に競争の原理を持ち込もうとする新入教師の天海祐希。
教師に対する恐怖心を植え付け、徹底的な管理と服従を指導し
生徒を率いていく。

やり方がとてもサディズム的な感じで、そんな成績至上主義の
中で今回優等生役である福田麻由子にさえも、罰を与えていく
姿は、話しの流れを見ればやや意外にも映ったのだが、冒頭の
注釈文によって、全ては納得できる。

鬼教師に戦いを挑んだ物語。

落ちこぼれ集団だけではなく、クラス全体がこんな教えの教師に
反抗していく姿を描いたドラマなのだ。

教育論を語らせたらどんな反論さえも独特の理論で言いくるめら
れそうな教師を相手に、どんな方法で戦いを挑んでいくのか。

パターン化されつつある日本の学園ドラマの中でも異才を放つ
ドラマが始まった感じで期待できそうです( ´△｀)

評価：★★★★☆