女王の教室 8話

脚本/遊川和彦
出演/天海祐希、羽田美智子、原沙知絵、尾美としのり、夏帆
志田未来、松川尚瑠輝、福田麻由子、半海一晃、泉谷しげる
内藤剛志、猫ひろし、三貴将史、宮内知美、乃木優哉
梶原ひかり、伊藤沙莉、森本更紗、永井杏、酒井翔太

http://www.ntv.co.jp/jyoou/

福田麻由子を先頭に天海祐希に攻撃を開始する話し。

クラスが完全に私立受験組と公立組で真っ二つに分かれた。
両者の違いは成績によって雑用係を決定することに賛成する者と
みんなで使う教室だからと全員で雑用を行おうとする者という
考え方の違い、そして確実に自主性を取り戻して自分で考えて行動
を取るようになった志田未来らと、先生の言いなりになっている生徒
たちという構図だ。

前回の先生の発言の中にも存在していたが、このドラマ全体のテーマ
の中には、子供たちの"自主性"は確実に盛り込まれている。

想い出の為にクラス全員の共同作業に拘る志田未来らにとっては
私利私欲ばかりを求められるとコミュニティとしては破綻してしまう
為に対立する相手に奉仕の心を喚起させる必要があった。

対立関係をけしかける天海祐希の元でそんな気持ちの変化を
上手く表現出来たと思うし、やはり子供達の社会には、大人の踏み
込むことが出来ない子供同士の関係が存在するという事がはっきり
した。

明らかに先生の方法論が間違っていると理解していても、現在の自分に
とって何が大切なのかをなかなか表現できない子供たちの中から
一人反対派が現れると、堰を切ったように次々とそれに同調していく姿は、
これまでのドラマの中でもよく見られた行動ではあるが、群衆の心理
を上手く演出に盛り込んだと思う。

あれ程インパクトの有る先生の私生活に迫ろうとする展開もまた
視聴者心理を上手く取り込んでいたのではないだろうか。

評価:★★★★☆

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