女王の教室 10話

脚本/遊川和彦
出演/天海祐希、羽田美智子、原沙知絵、尾美としのり、夏帆
志田未来、松川尚瑠輝、福田麻由子、半海一晃、泉谷しげる
内藤剛志、猫ひろし、三貴将史、宮内知美、乃木優哉
梶原ひかり、伊藤沙莉、森本更紗、永井杏、酒井翔太

http://www.ntv.co.jp/jyoou/

天海祐希がこれまでした事への抵抗のためにクラスが先生を追い
出そうとする流れと同時に、深まりつつ有るクラスの団結力が
皮肉な形で現れて交錯する話し。

先生がこれまでして来たことは完全に悪だが言っている事は正しい。

この言葉が象徴するように、先生が善人なのか悪人かの綱引きが
シナリオの展開上 絶妙に演出され、必ずしもどちらか一方に
ばかり導かれることなくバランスを上手く保っていたように思う。

先生の行動は全て計算通りでは無いかと疑問に思う生徒が出てくる
のも、これまで生徒の前で見せてきた問題に対する機転の早さや
主張の正当性から、そう思う生徒が出てくるのも無理がない流れだ。

今日の展開は明らかにこれまでして来た事への解答でも有ったので
やたらと説明っぽくなる場面が多かったけれど、子供達の質問を
誤魔化さずに返答した事は良くできた流れで有るし、凛とした
態度は、彼女自身のキャラクターに対する負のイメージを上手い
具合にカモフラージュさせている。

結果論ばかりを主に重視する人もいれば、方法論を重要視する
人も居ると言うことで、物事の善悪に対する様々な角度からの
主張の対立が見られて面白い展開であった。

大概的な流れはこれで確立したようにも思う。
教育委員会が子供たちとは違った意見を持つということで
今度は子供達がその流れに反発し阻止するような展開になるのでは
ないかな。

それはそうと、今回福田麻由子の笑顔が見られたことに驚いた。
このキャラクターも天海祐希同様に殆ど笑わないですからね。
松川尚瑠輝らとの絡みは子供らしい一面が見られてとても良かった。

評価:★★★★☆

inserted by FC2 system