女王の教室 11話 -最終話-

脚本/遊川和彦
出演/天海祐希、羽田美智子、原沙知絵、尾美としのり、夏帆
志田未来、松川尚瑠輝、福田麻由子、半海一晃、泉谷しげる
内藤剛志、猫ひろし、三貴将史、宮内知美、乃木優哉
梶原ひかり、伊藤沙莉、森本更紗、永井杏、酒井翔太

http://www.ntv.co.jp/jyoou/

今季一番気に入っていたドラマがついに最終回を迎えた。

天海祐希の酷い仕打ちに対して、視聴者からは猛反発が有った
そうだけど、制作者サイドが根気強くテーマに対する主旨を理解
する旨を訴えて、視聴者に導き出した答えがこの最終回に凝縮
されていたのだ。

既に数話前から子供達の態度には現れていたことではあるが、
物事に対して自分で判断し決断する力を身につけることや、
状況や環境の変化によって見失いがちな今やるべき事を実行する
力を身につけることが隠されていたテーマでも有った。

受験がテーマな「ドラゴン桜」とも被る部分も多いのだが、
学校は勉強だけを教える場ではなく、そういった教育もなされる
べきであると提示した所は本当によく出来ていたと思う。

最近は親子関係も生徒と教師の関係も、友達みたいな間柄
が良いとされて年功序列という歳の差を遵守しない傾向が有るが、
やはり大人と子供、一線は引いた方が良いと思われる所は多く
存在している。
また前にも書いたことだが生ぬるい教育の現場に対して、
一喝を入れるような内容となっており、天海祐希のやり方が汚い
と感じれば感じるほどに、そんな皮肉めいた演出の意図が伝わって
くる仕掛けとなっていたようだ。

多少最後に来て天海祐希は軟着陸するような台詞を発するようには
なってはいたが、一貫した教師像を貫き威厳を保ったままで
居たことは、下手に馴れ馴れしい形のエンディングを迎えるよりも
伝わるものが大きかったように思う。

色々と書きたいことはあるのだが、最終回の内容に関して言及するの
は控えておきます。
原沙知絵が最後に見せた態度にはクスリとさせられるものが有りまし
たね(^o^;

評価:★★★★★

inserted by FC2 system