どんなに人付き合いは悪くても仕事に関しては人一倍きちんと
こなしてしまう釈由美子について迫った話し。

キャバクラで働く事には理由があり、こんな役柄は釈由美子が
ドラマで使われる典型的なキャラクターかな。

そんな彼女が仕事を放棄してまで献身的に尽くす事は何なのか
という彼女の内面にも触れる演出の仕方では有るのだが、ドラマ
は実に微妙な感じ。

平岡祐太の性格の悪さは釈由美子の私生活の一部を見ただけでは
変わりそうもないくらい嫌みな人で有り、そんな彼のことを
榮倉奈々が好きな理由はまるで説得力がない。

偏見なのかどうかは分からないが、確かにキャバクラと病院を
両立し、それを許してしまう事は有る意味先進的過ぎる価値観
で有り、どちらかを選ばせる展開ならまだしも、継続して
その行為を許してしまう展開は実に理解しがたい。

性格の良い人と悪い人がまるで対称的なドラマですが、
如何にも当たり障りのない優しそうな顔をしている高嶋政伸
が美味しい所で登場した。

そんな彼がキャバクラ勤めに関して、あくまで他人事として
見れば許せる事でも、自分が好きな女性がそこに勤めていた
時、果たして得意の寛大な心の広さを持って許せるモノなのか。

評価：★★★☆☆