大奥 〜華の乱〜 (2005年度10月期・フジテレビ) 企画：保原賢一郎 プロデュース：林徹・手塚治・樋口徹・金丸哲也 脚本：浅野妙子・尾崎将也 演出：林徹 音楽：石田勝範 http://www.fujitv.co.jp/oh-oku/index2.html

第2話 伏魔殿
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母親の仇を取るために、形見のかんざしを手に取り奥へと入る
安子。いよいよ綱吉と一晩を過ごすことになる。安子は彼に
抱かれながらも刀掛けに目を付け、行為が終わって綱吉が休ん
でいる時に刀を手に取ろうとする。しかし宿直だった中臈・
音羽は彼女の動きに気がつくと、冷静な口調でここで手を掛け
れば実家の牧野家にも被害が及ぶとして説得され、奥での勤め
は綱吉に一生忠誠を誓うことだと諭される。

綱吉はそれ以来安子にばかり目を配るようにそれを知ったお伝
は嫉妬する。
安子を呼び出し、色仕掛けで綱吉をたぶらかせたという体を
吟味したいとして裸にしようとして、短刀を首に突きつける。
そしてこれで自害なされとして短刀で死ねと迫る中、外は激し
い雷雨になり、幼い頃から雷にトラウマが有る綱吉が安子の所
に来たことで結果的にお伝の暴走を止めることになる。

綱吉は安子に幼い頃、生母の桂昌院は厳しい躾で真っ暗な納戸
に閉じこめられ、そこで雷の被害を有って以来、トラウマに
なっているという。唯一優しかったのが安子の母・阿久里で、
彼女のことが好きだったという。私は喜ばせたかっただけで
嫁いだ牧野家にも破格の待遇をしたのに、何故死んだのかと悔や
む。

安子に綱吉が心を奪われていることを音羽から桂昌院に報告さ
れる。桂昌院は綱吉の前で、大事にすべきは信子とお伝であり
くれぐれも心遣いは忘れるなと忠告する。

安子に声を掛けるのは信子だった。信子は綱吉からもらったと
する贈り物を岩に投げつけると虫ずが走ると告げる。
この大奥で御台所を敬う人物は独りも居ないという。綱吉が
女性に心を移す度に女性の骸が一つ増えるという。そして大奥
で恐いのは綱吉ではなく、桂昌院であることを告げ、私もいざと
なれば安子に加勢するので心を開けと協力を求める。
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またしても綱吉に関わるウチに、安子の身内である牧野成住を
失ってしまう。大奥の実権を握るのは綱吉ではなく桂昌院で
有ることを知る。

綱吉の意外な弱さを知ることで、安子の気持ちにどう映ったの
だろうか。
母親ほどの年の差のある阿久里を求めたことで彼女は自害する
が、彼の中にある好きという気持ちが妙にねじ曲がっている所
が気になるところ。

お伝が安子に対してプレッシャーをかけ始めた。
お飾り物で有った正室の信子にも憎しみという感情が有ることを
知る。
この大奥の中に純粋な愛の形など存在せず、まさに生殖のための
行動や愛憎ばかりが渦を巻いている。

そんな中でも愛を貫こうとした安子と成住の関係。
彼を失ったことで生きる意味を失う安子だが、彼から生きること、
そして指図する側の人間になれと言われて、素直に気持ちを切り
替えていけるのか。

安子（綱吉側室、牧野成貞の娘）：内山理名
徳川綱吉（第5代将軍）：谷原章介
お伝の方（綱吉側室）：小池栄子
右衛門佐（信子付上臈御年寄のちの大奥総取締）：高岡早紀
柳沢吉保（綱吉側用人）：北村一輝
大典侍（綱吉側室）：中山忍
染子（吉保側室）：貫地谷しほり
葛原（奥女中）：鷲尾真知子
美吉野（〃）：山口香緒里
秀尾（〃）：久保田磨希
小山（安子付中臈）：かとうあつき
萩乃（お伝付中臈）：岩橋道子
草庵（医者）：山田明郷
阿久里（安子の母）：萬田久子
牧野成住（安子の元夫）：田辺誠一

牧野成貞（綱吉側用人、安子の父）：平泉成
柳沢吉里（吉保の子）：野間斗晴→佐藤涼平
隆光（僧侶）：火野正平
小谷権太郎（お伝の兄）：木下ほうか
曲芸師：海老一染之助
清閑寺大納言（大典侍の父）：二瓶鮫一
菊江（安子付部屋方）：遊井亮子
徳松（綱吉の子）：加藤翼→吉川史樹
鶴姫（綱吉の娘）：梅原真子
徳川家宣（綱吉の甥、のち第6代将軍）：柴田善行
徳川光圀（水戸藩主）：大杉漣
音羽（桂昌院付中臈）・ナレーション：余貴美子
桂昌院（家光側室、綱吉生母）：江波杏子
信子（綱吉正室）：藤原紀香

高橋静香、鈴川法子、高野由味子、あきやまりこ
富永佳世子、山本晶子、中谷祐香、木下通博、加藤翼
梅原貞子、杉山翔哉

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