離婚弁護士2 〜ハンサムウーマン〜
(2005年度4月期・火曜9時枠)

脚本/林宏司
プロデューサー/長谷聡介、古屋建自
演出/久保田哲史

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/rikon2/index_frame.html


第3話 離婚詐欺


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事務所が乗っ取られた!?
事務所に戻ってくると間宮貴子の席に佐伯絵里が座っていた。
柳田俊文から辞表届けが出される。奥さんとのコミュニケー
ションをとる時間が欲しいという彼は大学の後輩であるという
佐伯を変わりに事務所に入れてはどうかと貴子に提案する。
そんな中、偽装離婚事件が起こる。
前田千春は2年前に北山浩介と偽装離婚をした。北山浩介が
起業したIT会社の経営状況が悪化し、取り立てが厳しく家まで
押しかけてきたと言うことで、妻の千春にまで危害が及ぶこと
を恐れて一旦離婚した形を取り、業績が回復した頃にまた迎え
にいくという夫・浩介の話を鵜呑みにした結果、浩介は2年後
に別の女性とハワイで挙式を挙げたのである。
離婚の取り消しを求めて貴子の事務所に来る千春。残念だが
取り消せないという貴子は、再び結ばれるのならば再婚の
形を取るしかないという。浩介の事を調べていく内に、意外な
事実が発覚していく。
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偽装結婚を偽装するというややこしい案件。
ドラマとしては、この件を上手く貴子と過去の彼氏・神谷佑介
との関係をダブらせ上手く描いていると同時に、柳田夫婦の
件も同時に念頭に置いて描いた巧みなシナリオだった。

シリーズ一作目ではもの凄く頼りなさげな男だった本多大介にも
活躍の場を作っていたし、柳田俊文の依頼人に対する態度の変化
や心境など、自分の今の立場を並列的に描いた内容でも有って
見ていて素晴らしいの一言。

ドラマとしては三段階に分けて問題の解決を描いて見せていた
点も要点を絞っていて分かりやすい作り。

1)離婚当時、夫婦で築いた財産。
2)現在の財産。
3)騙されていた証拠。

この中でも主に2)と3)がメインとして描かれる。

弁護士であっても預貯金や不動産に関して調べるには限界が
有るとのことで、どのような切り口で事態を好転させていくの
か。大介の機転により清里の別荘を見つけ出したことで、財産
を移転させたことが発覚。借金が有ったと騙された証拠としては
誕生日にもらった留守録の件を上手く証拠として提示する。

ヤクザが自宅にまで来たのならば、周りの住民がその騒動を
聞いていそうだし、その辺から切り崩すことも出来たのでは
無かろうかと思ったけど、上手く互いに納得できる方法で解決
出来たのでは無かろうか。

最初は金の亡者のように描かれていた千春も意外と純粋に彼の
最後の言葉を頼りに2年間待ち続けていた事実など、柳田の
心を揺り動かすには十分すぎる演出だったと思う。

しかしIT企業で成功しているのならば4千万くらい出してあげ
れば良いのにね。愛人を作っていたのは自分なんだし。

それにしても小向つや子の団子ネタはいつまで引っ張るつもり
なんだろう。

間宮貴子(弁護士 35歳):天海祐希
本多大介(アシスタント 24歳):玉山鉄二
柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
井上紀三郎(パラリーガル 62歳):津川雅彦

佐伯絵里(弁護士、元検事 29歳):瀬戸朝香
緒方亜紀(受付嬢 24歳):片瀬那奈
三神達也(「ハンサムウーマン」編集長 45歳):宇梶剛士
大庭保(「鬼の涙」店主 42歳):松重豊
小向つや子(パラリーガル 44歳):戸田恵子

前田千春:小池栄子
北山浩介:葛山信吾 (IT企業・社長)
神谷佑介:佐藤隆太(回想)

柴山智加、松永香織、前田ししょう、武井りか、中村圭太
足立龍弥

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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