離婚弁護士2 〜ハンサムウーマン〜
(2005年度4月期・火曜9時枠)

脚本/林宏司
プロデューサー/長谷聡介、古屋建自
演出/久保田哲史

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/rikon2/index_frame.html


第7話 絶対別れない女


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貴子の事務所に依頼人・野波真理がやってくる。
真理は年上の彼・北尾龍三郎との結婚をしたいのだが、8年
以上別居している奥さん・北尾芙美子が離婚届にサインを押し
てくれないのだという。龍三郎(64歳)は200名の従業員を持つ
中堅建設会社を経営している。現在の状況を勘案すると真理
は形としては不倫という事になる。龍三郎が奥さんから別れを
求めるには、以下の条件を満たさなければならないという。

1) 別居生活が2人の年齢・同居期間と比べて相当の長さ。
2) 未成熟の子が居ない事。
3) 離婚によって奥さんが極めて過酷な状態にならない事。

龍三郎は妻に所有している自宅と2000万円の慰謝料を払うと
言っているが合意しないという。
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今回は子供に対する認知の案件だった。
このドラマのシリーズの2作目は基本的に、こういう法律が有る
という事を紹介がてら描いている様な展開が続く。
特に今回は生まれていない赤ちゃんに対して認知することが
出来るという"胎児認知"に関する案件だった。

何故、8年間も別居している妻は離婚に同意しないのか。

ドラマとして上手いと感じるのは事実とは全く逆に、奥さんの
存在を悪者のように描いている事だ。
夫がマンションから墜落した件も、妻が突き落としたようにも
映り、石を持って近づくところはトドメを刺したかのようにも
見える。しかし実際には全くの逆で、夫がガンに悲観して自殺
をしたという展開を用意した。

外面だけは良いという夫に対して、弱味を見せることが出来た
奥さんの存在はどう写っていたのだろうか。
表面的には鬱積されたものを奥さんに当たり散らしていた訳だ
が、この奥さんが居なければ今頃夫の成功した姿は無いわけで
感謝仕切れないものが有ることは言うまでもない。
そんな奥さんを手放す事への後悔は離婚した後にしか分からない
ものだろうか。

ドラマとして興味深くなったのは、依頼人の利益を優先すべき
案件であるが、物語の顛末を見るとどうしても奥さんの方に
肩入れしたくなる現状であること。

それを踏まえて妊娠の事実が発覚していくのだから、なんとも
言えない絶妙な物があったね。

最後に絵里と子供が喫茶店に居る映像が有ったけど、あれが
実の子供なのか?夫や子供とはどういう現状になっているのか
気になるね。

そういえば今回は大庭保と柳田俊文のやりとりも面白かったな。
保の威圧感はただものではなかった。

間宮貴子(弁護士 35歳):天海祐希
本多大介(アシスタント 24歳):玉山鉄二
柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
井上紀三郎(パラリーガル 62歳):津川雅彦

佐伯絵里(弁護士、元検事 29歳):瀬戸朝香
緒方亜紀(受付嬢 24歳):片瀬那奈
三神達也(「ハンサムウーマン」編集長 45歳):宇梶剛士
大庭保(「鬼の涙」店主 42歳):松重豊
小向つや子(パラリーガル 44歳):戸田恵子

北尾芙美子:江波杏子
北尾龍三郎:清水紘治
野波真理:中山忍

佐藤隆太、三谷六九、神崎智孝、国枝量平、兎本有紀
山内紅実、飯野芹菜

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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