離婚弁護士2 〜ハンサムウーマン〜 (2005年度4月期・火曜9時枠) 脚本／林宏司 プロデューサー／長谷聡介、古屋建自 演出／久保田哲史 http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/rikon2/index_frame.html

第9話 え!?不倫弁護士

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貴子の部屋に三神が泊まった朝、突然神谷佑介が彼女のアパー
トにやってくる。貴子が目が覚める頃には三神は居なかったが
佑介が入り口にいた。
そんな中、依頼人として北詰麻紀がやってくる。彼女は
エステサロン・シャレードで無料の美顔マッサージを受けた後
その後店員達に囲まれ強引にエステ契約を結んだ翌日、肌荒れ
が酷くなったことで病院に行くハメになったという。そこで
契約の解除を申し出るために店を訪れるも担当者が居ないなど
の理由で取り扱ってくれず、恵梨香を呼び出すとそんな事を
されたら自分がクビになるとして、責任は取れるのかと言い寄
られたという。そんな間にクーリングオフが適用される8日
間を過ぎ去ったという。これは明らかな妨害工作。不備が有れ
ば何時でも解除は出来ると言うが・・・
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離婚的弁護の話ではなかったけれど、悪質エステに対する契約
の解除の話で面白かった。
久しぶりに法律的議論を闘わせる内容で実に見応えが有ったし、
ネタ的にはありがちな契約解除に関する話なので実用的なもの
が含まれていたと思う。

クーリングオフの期間は8日間。
純粋なクーリングオフ適応にはならなかったが、契約自体を
取り消すことが出来る新法が有るとは思わなかった。2万円を
払うことでエステの契約そのものの解除。
しかし問題はエステ契約(20万円)とは別に健康セットを70万円
で購入しているという現実だ。
店側の主張は別の日に契約に来たこと。更に商品や契約書に
エステとは関連がない事が書かれている事もあり、同時に解除
することは出来ないという。

取りあえず貴子たちが取ったのは、消費者契約法による契約の
取り消し。以下の5つの内、一つでも該当すれば解除は可能と
いうもの。

1) 不実告知
2) 断定的判断
3) 不利益事実の不告知
4) 不退去
5) 退去妨害・監禁

ドラマとして上手いのは、相手もそれなりに法を熟知している
為に素人ではなかなか隙を見つけられない点。
上手いことメールに証拠が残っていたわけだけど、契約した時
には何でも残しておくべきだなと気づかされる。

結局最後はたたみ掛けるように色んな不法である件を告げて
いたが、これくらい豪快な攻撃だと流石に多少の入れ知恵を
受けた店側も本物の弁護士には敵わないと思わせた。

店側の対応、そして店員達の態度があまりにも憎たらしかった
為に法律で上手くたたき込めた点では相当気分が良かった。
店員たちの演技が妙にはまっていた証拠なのかも知れない。

最後は三神との関係が上手く結びついたかに思えたが、
突然の内容証明。この辺はラストの2話でじっくり料理していく
ネタなのかな。

間宮貴子（弁護士 35歳）：天海祐希
本多大介（アシスタント 24歳）：玉山鉄二
柳田俊文（弁護士 34歳）：佐々木蔵之介
井上紀三郎（パラリーガル 62歳）：津川雅彦

佐伯絵里（弁護士、元検事 29歳）：瀬戸朝香
緒方亜紀（受付嬢 24歳）：片瀬那奈
三神達也（「ハンサムウーマン」編集長 45歳）：宇梶剛士
大庭保（「鬼の涙」店主 42歳）：松重豊
小向つや子（パラリーガル 44歳）：戸田恵子

北詰麻紀：星野真里 (依頼者。ニキビを気にする24歳。)
大谷俊哉：柏原収史 (麻紀の彼。就職して3年後に結婚を約束)
魚住恵梨香：矢沢心 (エステ従業員)
神谷佑介：佐藤隆太 (貴子の元彼。ロンドン大学留学)
真中：田中実 (エステ経営者)

石原誠

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)