離婚弁護士2 〜ハンサムウーマン〜
(2005年度4月期・火曜9時枠)

脚本/林宏司
プロデューサー/長谷聡介、古屋建自
演出/久保田哲史

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/rikon2/index_frame.html


第11話 最後に笑う女


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貴子の不貞行為、そして依頼人・白石美由紀のセクハラ問題を
扱う中で、貴子はマスコミより不倫弁護士として取り上げられ
る。
そんな中、美由紀に何か追い出される様な事、会社の秘密を
知ったことはなかったのか尋ねると、確かに会社で夜中に
株券の名義人の書き換えを行っていたのを深夜に見かけたこと
が有るという。その件で美由紀の資料から精査してみると、
名義人の中に三名の人間は既に亡くなっている事が判明する。
株の名義借りだと判明。普通企業の株主10位までが持つ株の
総量が75%以上になると上場廃止になる決まりが有るという。
社長は自分以外の人間を信用していない性格を考えると、全て
社長が名義を借りて株を持っているのではないかという。
これが明るみになればエクセル社との提携の話もなくなると
いう。取りあえずこの件で社長に会い、揺さぶってみるという
のだが・・・
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いやぁ全員のキャラクターを満遍なく使った素晴らしいシナリ
オだった。特に際立っていたのは保さんだけどね。
あの登場の仕方は反則っぽいけど、かなり笑わせてもらったな。

貴子は離婚弁護士という性格上、女性の心に敏感でそれが例え
敵対する相手であっても無理強いをすることがないという点で
とても良い人っぷりを発揮した。
心筋症を患い気落ちする相手を目にしては流石にドラマの主人公
として無理矢理引き離すことは出来ないやね。
それに対して大介にも今回は随分と自己主張する機会を与えた。
人間は矛盾しているからこそ愛おしい存在だという。
これまでこの事務所で学んできた法律以外の事を上手く主張して
説得力を持たせるのだから良い感じ。

さてメインは勿論依頼人白石美由紀の件。
株の名義借りを扱う辺りは依頼人のセクハラの件がぶっ飛びそう
な成り行きだったけど、何度もセリフの中で名義借りの不正を
暴くことがセクハラが無かった事を社長に認めさせることだと
する。

でも最後は株の件だけで切り崩していくのではなく、当時の
二人の関係を周りの人間の証言の中から掴んでいくという
足で稼いだ捜査が全てだった。

全てを開き直り全ての罪を角田に押しつける時に、上手く株の
インサイダー取引の件を絡ませ主張をねじ伏せたこと。
金が有れば何でも出来るという主張さえも上手く凌駕しねじ伏
せる展開は気分が良かった。

ちょっと相手の企業弁護士集団が数が居た割りには存在感が
無かったのが悲しいところか。

間宮貴子(弁護士 35歳):天海祐希
本多大介(アシスタント 24歳):玉山鉄二
柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
井上紀三郎(パラリーガル 62歳):津川雅彦

佐伯絵里(弁護士、元検事 29歳):瀬戸朝香
緒方亜紀(受付嬢 24歳):片瀬那奈
三神達也(「ハンサムウーマン」編集長 45歳):宇梶剛士
大庭保(「鬼の涙」店主 42歳):松重豊
小向つや子(パラリーガル 44歳):戸田恵子

白石美由紀:杉本彩 (35歳、UP Hillsの上司)
大我誠:武田真治 (it企業「UP Hills」の社長)
角田博之:鳥羽潤 (美由紀の部下。セクハラを受けたと訴え)
清水薫:大島さと子 (三神亜希子の代理人)
北堀:八木橋修 (「UP Hills」の顧問弁護士)
三神亜希子:長野里美 (達也の妻)

清家利一、高橋光、金田進一、小山かつひろ、麻生潤也
水谷祐紀、山崎進哉、矢田有二、長谷川ほまれ

評価:★★★★★★★★★☆ (9.0)

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