例えどんなに良い条件の下でドラマ制作の話が舞い込んできたとしても、
松下由樹自身が企画が通らなかった場合の去就について自ら語って
いたわけで、簡単には約束した事を変更することは出来ない現実。

彼女のプライドの高さはこれまで男性ばかりの役職でもある
プロデューサーという地位の中で一人奮闘し、周りの圧力に屈せずに
貫き通してきたことでも明らかであるが、重くのし掛かるこれらの
現実と共に、そんな彼女のプライドに配慮し尊重しながらも、視聴者
にも納得できる形で再び現場に残らせて働かせるのかを丁寧に描いた
話であった。

現場の仲間からも慕われており、先陣を切って働く女性の手本となる
ような後輩思いの松下由樹という人柄に触れ、これらの要素が
上手く外側から居残る理由を作っている為に今回のドラマが説得力を
帯びる話しの展開になったのだと思う。

深田恭子がこの職業に固執するようになる理由もこの中に描かれて
おり、深田恭子の頑張り様を見ていると、足踏みしている谷原章介の
事など簡単に立場的に逆転しそうだ。


評価：★★★☆☆