タイガー&ドラゴン
(TBS・2005年4月期・金曜22時枠)

プロデューサー - 磯山晶
脚本 - 宮藤官九郎
演出 - 金子文紀、片山修、坪井敏雄

http://www.tbs.co.jp/TandD/


第4話 権助提灯

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高座に上がるのはそば辰の主人、40歳でバツイチの辰夫。
虎児が二つ目に昇進したことを語る。

一方虎児はどん吉から夫婦に関する噺を教わり夫婦とは何なの
かを食事中のどん兵衛に尋ねる。説明づらそうにそれを語るが、
しょっちゅう妻を泣かせている癖にと突っ込まれる。

竜二はこの日、自分なりにオシャレしメグミとデート。
待ち合わせ場所に行くもメグミはまだはとバスツアーの仕事の
最中だった。
仕事終わりに足裏マッサージ店に一緒に行くメグミと竜二。
メグミは竜二の事を知るために落語のことを尋ねる。
虎児は下手だけど説得力が有るというメグミに対して、自分は
落語は上手いが逆に説得力が無いと告げる。

組長は明慶大学時代の落語研究会OB会の幹事になる。

林屋亭の夕食は水炊きだった。虎児は早速食べようとするが
メグミが戻ってくるまではダメだという。メグミと虎児の関係
はどうなっているのかと知りたがる家族達。メグミは家族の
マスコット的な存在だから、林屋亭に彼氏を連れてきたら全力
で立ち向かうという。しかし虎児はメグミはみんなが思ってい
る様な女性ではなく、バツイチだし青森にいる夫を捨て上京し
キャバクラに勤めて男性達を騙してきた女性だと告げる。
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今回はどん兵衛と組長の関係が描かれた。
大学時代から因縁の有る関係。小春という女性を巡って二人で
意地の張り合いをしていた過去があるのね。

本題の古典を現代に置き換える展開はとても上手かった。

古典では男性だったものが女性に置き換えられ、提灯をカーナビ
にいじるアイディアが上手い。まぁカーナビに関しては常識的
に考えてしまうと不自然なんだけどね。

古典の中で、家の明かりと提灯の二つを付けっぱなしにするのは
もったいないとするのに対して、権助が本妻と見掛けの二人の
事を引き合いに出して言い返す点もとても上手いモノだった。

結局手紙は組長が書いたモノで、その辺の真相も最後まで掴め
なかった点もドラマとしては上手く興味を引きつけたと思う。
手紙に"中谷中"と書いてあったのは笑えた。

そして最後に一万円を抜き取るどん兵衛のせこさにも笑えたな。

山崎虎児 …… 長瀬智也 (27歳・高座名は林屋亭小虎、ヤクザ)
谷中竜二 …… 岡田准一 (24歳・どん兵衛の次男)
林屋亭どん兵衛 …… 西田敏行 (古典落語一筋の昔気質な噺家)
谷中小百合 …… 銀粉蝶 (妻)
林屋亭どん太 …… 阿部サダヲ (本名・谷中竜平、長男)
谷中鶴子 …… 猫背椿 (どん太の妻)
谷中沙耶 …… 江本花琳 (ん太と鶴子の長女)

林屋亭どん吉 …… 春風亭昇太
林屋亭どんつく …… 星野源
林屋亭どんぶり …… 深水元基
林屋亭うどん …… 浅利陽介

組長 …… 笑福亭鶴瓶 (本名・中谷謙、昔気質のヤクザ)
中谷銀次郎 …… 塚本高史 (虎児の舎弟で組長の息子)
日向純一 …… 宅間孝行 (新宿流星会若頭)
中谷静 …… 伊藤修子 (新宿流星会組長の娘)

メグミ …… 伊東美咲 (はとバスガイド)
リサ …… 蒼井優 (「ドラゴンソーダ」で働く従業員)
チビT(タケシ) …… 桐谷健太 (竜二の友人、中古レコード店)
淡島ゆきお …… 荒川良々 (高座名はジャンプ亭ジャンプ)
辰夫 …… 尾美としのり (そば屋「そば辰」の主人)
半蔵 …… 半海一晃 (おでん屋台「半蔵」の主人)
よしこ …… 松本じゅん (純喫茶「よしこ」のママ)

寿子 …… 松本まりか
BOSS片岡 …… 大森南朋
水越小春 …… 森下愛子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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