タイガー&ドラゴン
(TBS・2005年4月期・金曜22時枠)

プロデューサー - 磯山晶
脚本 - 宮藤官九郎
演出 - 金子文紀、片山修、坪井敏雄

http://www.tbs.co.jp/TandD/


第7話 猫の皿

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落語芸能協会・新会長の小しんが高座に上がる。
彼は理解できないものとして、古着やクレープ、デートしてい
るのに漫画喫茶に寄るカップルに、近年の落語ブームにのって
顔だけで腕のない落語家が持て囃される現状を告げる。

そんな中、落語家芸能協会定例会議が行われる。
そこで会長の小しんから、若手の育成に力を注ぐ余り、年功序
列というものを忘れている現状が語られる。特に林屋亭の小虎
を引き合いに出して、何故兄弟子より早く二つ目に昇格させた
のかどん兵衛に尋ねる。どん兵衛はあれでも面白くて客受けが
良いことを告げると、落語は文化であり伝統芸能であり、一時
的なブーム一喜一憂することなく、正しく継承する為に精進
してほしいと語られる。

虎児は竜二の店に行くと、そこではデス・キヨシについて盛り
上がっていた。虎児は小しんから邪道だと言われたことを相談
しにきたのである。
虎児は実際に合った話しか落語に取り入れることは出来ないと
言うと竜二は、落語なんて全て作り話であり笑わせた者勝ちだ
と告げる。竜二は色んな落語を例に挙げて、全ては作り話だと
語る。そんな竜二の知識の豊富さに驚くと共に、虎児はそれらを
教えて欲しいと告げる。
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今回は猫の皿がテーマだった。

なんといっても今回は竜二が破門された原因が描かれた。
落語が嫌になったとかその他不埒な理由ではなく、父親の落語
をバカにされた事が原因だったのね。

全ては柳亭小しんの心の狭さが原因だったりする訳だが、
最後に"子別れ"を教えてやると言った所を見ると、一定の理解
は示したって事なのか。

さて今回は竜二に再び噺家としてのキャリアを引き戻させる
話だった。なんといっても彼の才能、そして過去を知ってしま
った虎児が主導で彼を戻させようとする。

猫の皿をビンテージのジーンズに置き換える辺り上手いなと
思ってみたけど、冒頭で否定していた古着を小しんが履くという
辺りはちょっと違和感が有った。

これまで散々竜二が天才だと言われてきた割りには、スカウト
キャラバンでの彼の語り口には少々説得力がなかった気がする。
あの時の雪辱戦とばかりに"子別れ"を語る事で魅せるのかなと
思っていたけど、話した演目は"猫の皿"だった。
今回は猫の皿だらけの話だったね。
最後のアレンジもなかなか面白かったと思う。

山崎虎児 …… 長瀬智也 (27歳・高座名は林屋亭小虎、ヤクザ)
谷中竜二 …… 岡田准一 (24歳・どん兵衛の次男)
林屋亭どん兵衛 …… 西田敏行 (古典落語一筋の昔気質な噺家)
谷中小百合 …… 銀粉蝶 (妻)
林屋亭どん太 …… 阿部サダヲ (本名・谷中竜平、長男)
谷中鶴子 …… 猫背椿 (どん太の妻)
谷中沙耶 …… 江本花琳 (ん太と鶴子の長女)

林屋亭どん吉 …… 春風亭昇太
林屋亭どんつく …… 星野源
林屋亭どんぶり …… 深水元基
林屋亭うどん …… 浅利陽介

組長 …… 笑福亭鶴瓶 (本名・中谷謙、昔気質のヤクザ)
中谷銀次郎 …… 塚本高史 (虎児の舎弟で組長の息子)
日向純一 …… 宅間孝行 (新宿流星会若頭)
中谷静 …… 伊藤修子 (新宿流星会組長の娘)

メグミ …… 伊東美咲 (はとバスガイド)
リサ …… 蒼井優 (「ドラゴンソーダ」で働く従業員)
チビT(タケシ) …… 桐谷健太 (竜二の友人、中古レコード店)
淡島ゆきお …… 荒川良々 (高座名はジャンプ亭ジャンプ)
辰夫 …… 尾美としのり (そば屋「そば辰」の主人)
半蔵 …… 半海一晃 (おでん屋台「半蔵」の主人)
よしこ …… 松本じゅん (純喫茶「よしこ」のママ)

寿子 …… 松本まりか
BOSS片岡 …… 大森南朋
水越小春 …… 森下愛子
まるお …… 古田新太
まりも …… 清水ミチコ
白石克子 …… 薬師丸ひろ子
高田亭馬場彦 …… 高田文夫
柳亭小しん …… 小日向文世
デス・キヨシ …… ヒロシ

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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