今回もまた前回と似たような不審船に関するエピソードを扱った話し。

前半散々と和気藹々とした雰囲気が漂っていたので、流れとしては
その反動として最後にドカンと大きな花火が撃ち上がると思っていた
が、随分と酷な展開を持ってきた。

前回は最後の場面しか見ることが出来なかったのだが、人を殺して
しまった故の葛藤を描き、間髪入れずに今度は身内の死を描いた事も、
より一層酷さを感じさせる結果となった。

この世に生まれる者とこの世から去る者。
これが実の親と子で有り、それが同時に訪れるのだからあらゆる意味
での皮肉さを描いた事になる。

更に事態が切迫しているにもかかわらず潜水士は例え漂流者で有っても
犯人であろうとも、目の前に居る者を助けなければならない事の
皮肉さを持ってきたことも、そんな展開に輪を掛けているかのようだ。

海上でのやりとりにも結構お金をかけていそうだし、構成としては
文句もないのだが、ただ残念なことに既にこの結果を前回の予告の
段階で知らされており衝撃的な展開もかなりオブラートに包まれていた。

この辺はもう少し視聴者への配慮が有れば良いと思う。

評価：★★★☆☆