第6話 私にも母子手帳くれますか

14才の子供の妊娠が雑誌にも取り上げられ、更に波紋は遠い所
にまで及んでいく話し。

志田未来の決意は、自分の中だけでは決して成立しないことを
描いた話しで、周りにも少なからず迷惑を掛けている現実を
描いた展開で、それをふまえつつ、家族の中の決意というものも
ハッキリと見て取れる内容だった。

大人は比較的感情の揺れが大きくないので安心してみていられる
のだが、気の毒なのは弟がイジメに遭っている現実か。
しかしそんな弟も態度とは裏腹に、しっかりと姉の妊娠を受け
止めサポートする側に立っているのだから、よく出来た小学生
だと思う。

雑誌やマスコミの報道というものを客観的、そして主観的な立場
で見たギャップも面白く描かれている。
14才の子供の妊娠という事実とやりたり放題の子供という言葉の
ギャップに戸惑う人たち。

妊娠の事実はようやくドラマの中で一巡した感じも受けるし、
既に前提として産むことさえも受け入れられた印象さえ有り、
視聴者である私だけが取り残された印象があるが、唯一、反対する
室井滋のセリフは、現実を見据えた経験者は語る生の声だという
感じ。

"人とは違う事をする人間には信じられないくらい冷たい"

早速それに呼応するような近所のおばさん4人集の陰口があまり
にも淡泊な演出で、ちょっと笑わせてもらいました。

学校の対応もちょっと優等生し過ぎている気がするなぁ。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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