検査の結果血圧の高い志田未来は入院する。そこで同室になる
妊婦から初めて彼女にとって肯定的な事を言われる。

ドラマ全体が実にもやもやした感じの不鮮明なテーマの元で
進行している感じがするのは、やっぱり理想と現実との間で
しっかりとした足場を確立していない者達が、どんなに弁舌
に語ってみても、説得力を帯びない為のものなのかも知れない。

タイトルの付け方が思わせぶり過ぎて、ドラマのテーマも
実にナンセンスに映る。
そもそも自分の娘を選ぶのか、お腹の中の子供を選ぶのか
選択する必要があるのかという微妙な話しだ。

周りに流されず色んな生き方の提言は、とても良かったと思う。
みんなが偉いと認めなくても、自分自身が納得出来る生き方だ。
他人以上の幸せを求めるのではなく、自分が幸せだと感じられれば
それが一番良いことだと思う。

ドラマとしての面白いのは、今まで子供たちを育ててきた経験有る
母親と、新しく親になろうとしているものたちの、意見の対立点
だろうね。

桐ちゃんも未希ティも相も変わらず希望に満ちた理想論ばかりで
展開している感じだけど、そんな者同士が出産も含めて未来に
対する恐怖と戦いながら手を取り合い励まし合う姿は、結構ドラマ
としては上手く表現出来ていると思う。

しかし注意すべき時期だというのに、なんで未希ティは毎回一人で
出歩くのか?

guest
戸田菜穂

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)