第11話 涙の最終回スペシャル…命ってなに?

未熟児として生まれた赤ちゃんの名前は「そら」。
ミルクが飲めるようになれば経過は一安心だが、
赤ちゃんは突然呼吸困難に陥る。

制作者サイドが視聴者からの反応や感想なんかを見ていない
わけないので、このまま無事に生ませてはいけないのではないか
という意気込みを持って最終回が製作されるものとばかり思って
いた。そういう意味では赤ちゃんの呼吸困難に発展する事態は、
彼らからの最後の抵抗だったのかも知れない。

最終回、ドラマとしては決意表明をした事によってまとめた。
決意する事がその先に進む第一歩ならば、次の一歩はより
現実的でシビアな世界が待っているのだろう。今回は流石に
そこまで描く事は出来なかった。
多分視聴者はその現実的な部分に於いて苦労する姿を見て、
何処か安心したかったのではないだろうかと思ったりもするので、
消化不良のまま終わってしまったのではないか。

どんな形態で生まれてこようともこの世に産み落とされた以上は、
一つの大切な命でもあるし、差別される事のない個人でも有るので、
14歳の出産にはあまり賛同できないものの、その後の生活
には素直に応援したくなるような感じだったようにも思う。
これはドラマの中の北村一輝と同じ気持ちなのかな。

正直、ドラマの企画を聞いたときはもっと衝撃的な内容になる
かと思っていたが、意外と普通な感じで見ていられた。
尤も衝撃的な部分というのをドラマでは随分とドラマチックに
描きすぎて現実感を喪失していたのかも知れないけどね。

それにしても近所のおばさんたちの最後の抵抗が妙に違和感が
有りすぎて面白すぎたぞ。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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