第1話 踊るセクハラ裁判

裁判や依頼人に対するアプローチの仕方が全く違う二人の弁護士。

ドラマはあらゆる意味で型破りな男・豊川悦司と仕事をしていく
ウチに、新人弁護士伊藤英明が何を感じて、彼の中から何を
つかみ取っていくのかがドラマとしての見所のようだ。

豊川悦司の前では善良な弁護士の条件は殆ど奇麗事のようにしか
感じられない。

見ていると豊川悦司自身がセクハラで訴えられるのではないかと
肝を冷やしたが、裁判の一面性だけを見て物事を判断する青臭い
伊藤英明とは違い、全体を見て流れを読み取る豊川悦司との
弁護士としての格の違いを見せられた展開だった。

最後になり今回のセクハラ事件の全ての真相が明らかにされた。
真相を明らかにする事が裁判としての役割なのか、それとも勝敗
ばかりを求めるべきなのか。司法制度や法律をドラマの中で
取り上げると必ず付きまとうテーマでも有るが、この裁判では
結果的に勝利ばかりをどん欲に求めた格好となった。

法律は人を罰するためではなく、救うためにあるという信念が
果たして受け入れられるものかどうか。
今後ともこの男達の活躍を期待したい。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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