第4話 死者の声!冤罪の真犯人

マスコミに媚びる必要もない遺族の者が、まるでスターになった
かのように悲しみに暮れる場面を国民の前で披露することの
不自然さを豊川悦司が見破る話。

シナリオのあちこちでTV報道の不自然さを臭わせる台詞が出て
きて、それが全て最後の公判での前振りとなっていた。

人間の意識の誘導を巧みに操るマジックと同様に、TV報道もまた
人間が仲介する限りは、意識の誘導を図る演出がされている可能性
は幾らでも存在する。額面通りに受け取ると、何事にも真実は
見えてこない。

AVをよく鑑賞するくず先生だからこそ、真相の解決に向かった
話であるが、ドラマとしては少し雑さも目立った。

ラストの公判での場面でどのように真犯人を祭り上げるのかが
ドラマとしての面白さでも有るのだが、容疑を覆す物証があまり
にも少なく、卓上の論理だけで物語を成立させようとしている。

犯人である平田満が現場にいた事実を形として表さねば
幾ら説得力がある言葉でまとめても、有罪にすることは出来ない。

そういう意味でも現場の窓枠に残された指紋や靴跡から真犯人究明
に結びつければよかったのになぁ。

guest
平田満、筒井真理子、斉藤慶太、小町桃子、佐藤二朗、ノッチ

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system