歴史や伝統を金で買おうとする事を嫌う華族出身のエリート意識の
男性が起こした殺人事件。

ワンパターンな演出を得意としているとはいえ、社交倶楽部まで
設立して犯行を誘発させようとする発想はあまりに強引過ぎか。

昔の権威に縋り付く男の悲しいまでの顛末で、事件の真相は冒頭
から予想できるものの、犯行をどう立証していくかに力量の置か
れた内容だった。

娘の残した絵に犯人を特定づけるものが隠されているという展開
は、先日最終回を迎えた「7人の女弁護士」と演出的に被って
しまい、なんとも印象薄な感じ。

犯行を偽装した手口も簡単に否定できるものなので、冷静に
見ると脚本の穴が見えて少々シラける感じは否めない。

楽しみは深田恭子のファッションショーか。

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石丸謙二郎、高橋長英、山田明郷、佐藤稔、顔田顔彦、山田満

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)