石黒賢が盲腸で10日間の入院。
その間、正妻と愛人が交互に面会することになるのだが、
不測の事態により鉢合わせしてしまうことになる話。

男性だけが悪いのではなく、女性の醜い部分も抽出している所
が、このドラマの好感の持てるところだ。

どんな女も欲にまみれて生きている。
その言葉を裏付ける三つの出来事、弱みにつけ込み別荘をねだる
石田純一の娘と、金銭を要求する江波杏子。
子供の認知はしなくても良いと言っていた愛人も、いつの間にか
正妻の座を狙うまでに欲望を開花させている。

果たして江波杏子は本当に依存症なのだろうか。
なんとなく全て計算ずくの行動のように見えるのだが、
結果的に彼女の夫婦関係が、米倉涼子の今の立場に再考を
促す機会にも繋がり、展開としては良くできていたと思う。

悪意のないお節介をする杉田かおるの存在が相変わらず不気味。
全ての事象に関わっているだけに、一番多くのことを知っている。
敵に回したら最も危険な人物だ。

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)