第1話 地上30メートル恐怖の落下、友情殺す死ねメール

正直、馬鹿っぽそうなドラマだと思っていたので、全く期待
していなかったのだけど、予想に反して面白いドラマだった。

藤木直人役はまるで、映画「クロコダイル・ダンディ」の
ポール・ホーガンだ。大自然の中で育ったピュアでハートの熱い
男が突如として文明の中にやってくる。文明のギャップに
悩まされながらも、それをギャグとして昇華し、面白可笑しい
ドラマに仕上がっている。

日本の中で可笑しいと思いつつも普遍化されてしまった文化に
ついて、藤木直人が似非日本人という役柄を通して客観的な
立場に立ち、現代の若者文化の現状に鋭くメスを入れる作品に
なるのではないかな。

いきなり戸田恵梨香がメインの話だった。
これだけギャルが居るとキャラクターの使い方が難しいな。

何気なく使う言葉の中にも相手はどう受け取るのか分からない。
悪気はなくても相手は深く傷つく事だって有るのだ。
それを実感させつつ、友達の大切さを感じさせる話でなかなか
面白かった。展開や解決方法には無理があるけど、コメディ
なのでそれも有り。既に冒頭のパラシュートでそんな展開の
無理さ加減には耐性が出来ているのだ。

アメリカ人の目から映る日本の文化のように、そんな皮肉を
加味しているかのようなネイティヴアメリカンの描写も面白い。
それが古田新太ならば言うことがないなぁ。

今後も皮肉のスパイスを効かせ続けるドラマで有って欲しい。

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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