自分に偽り生活している人の辛さを描いた話。

ギャルとしてはちょっぴり年齢の高い矢口真里を紛れ込ませて
いたのは、こういうエピソードを用意していた為なのかと、
ちょっと感心していたりもする。

昔の自分と今の自分を秤に掛けて、どちらが恥ずかしいのかと
問うのは良いとしても、ちょっとそこに至るエピソードの流れ
は強引だった感じもする。

己をよく見せようとして努力するのは別に悪いことでも無いと
思うけど、それを嘘・偽る為の行動として処理されると途端に
悪いことをしているような感じだ。

金持ち相手に金の有無や体裁だけで友達を選ばないと言った
ギャルたちの主張は、上手い処理の仕方なんだけど、
こういう女性のサークルってなんとなく自分たちの作った掟
とかルールには敏感で厳格そうだし、年下相手に土下座して
懇願する流れはもう少しなんとか別の形でまとめて貰いたかった。

心に曇りのない藤木直人が、心の傷を負っている人に対して
あれこれ言うっていうのもちょっと説得力には欠けるか。

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)