自分の中にある劣等感は逃げるだけでは決して根本的な解決に
非ずと言った感じで、自分の中でその劣等感を打ち消す程に消化
させ、現実から目を背けないよう誘導した話。

最近の風潮らしく、大人しい人が突然キレる状況を鈴木えみを
使って表現した。これは分かりやすい典型だな。
キレる原因が分かればそれなりに対処しやすいけど、現実の
人間の心はこれとは比べものにならないほど複雑なので、この
ドラマのような解決は有る意味理想を描いただけかも知れない。

薄々誰もが感づいていたとはいえ、小野妹子、小野小町ネタは
やっぱり面白い。
ジェロニモが彼女を探している理由がよく分からないけど、
一枚の幼い日に描かれた絵が何かのヒントになるのか。

やや殺伐とした雰囲気が流れる中で、温水洋一と三浦理恵子の
物語は対照的に輝き放っていたと思う。ブスと呼ぶ声に込めら
れた愛情が暖かさを演出した。

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)