第5話 戻れないふたり

基本的には前回第4話と同様に、亡くなった山本太郎の名誉を
守ることが賢明な事なのか、それとも生きている周りの者の
生活を守ることが大切なことなのかを投げかけた話で、
玉木宏を支援する会社の経営にまで問題は踏み込み、山本太郎
の母親である吉行和子でさえ、和解の道を選ぶことを示唆した
状況の中で、どういった判断を見せるのかがドラマとしての
流れであった。

裁判での対比される争点は、今の玉木宏と鶴田真由を巡る生活
の結果そのものであり、自分の気持ちに正直に生きることの
難しさを描き出している。

これまでにも散々描かれて来たが、そんな二人が今回心を通わせ
鶴田真由が玉木宏の性格に感化されていく様子を描いた感じの
話で、自分の気持ちに正直になっていく鶴田真由に焦点が当たっ
た。

残念なのは鶴田真由の気持ちの遷移がよく分からず、ドラマ
で描かれて居るままに受け取ると玉木宏と山本太郎、二人を
同時期に愛している事になっていること。

この恋愛要素が裁判の行方を面白くしていることは間違いない
のだが、逆に面白くさせるが為ばかりにこの要素が存在して
いる感じがしてくる所が惜しいところか。

評価:★★★☆☆

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