第4話 教授が患者を殺す

教授が監修して作ったペースメーカーに欠陥が有ることが分かる。
大学病院ならではの上下関係が生んだ対立・葛藤の話。

エピソード自体はありきたりなもので、権力に屈するしかないのか
それとも患者思いの医師としての信念を貫き通すのかがドラマと
してのテーマ。

主人公が置かれている現在の状況は、バチスタ手術が関係を対等に
押し上げている格好なので、坂口憲二の信念が大学病院の論理に
屈して揺らぐことは決してない。
そんな訳でドラマは、現在何色にも染まっていない小池徹平をいじ
くり回す話だった。

ドラマとして面白いのは、冒頭から小池徹平の心理を揺さぶるよう
な演出が数多くあり、その中から坂口憲二という男を上手い感じに
あぶり出し、抽出した事。

医師としての強さを身に付けるために何が必要なのかを、佐々木
蔵之介の台詞を頼りに見つけ出した。

ワンパターンなドラマかもしれないが、実に安心してみられる。
多分ドラマとして今後大ハズレする話は無いと思われる。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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