第9話 バチスタ手術断念

次期教授選に於ける改革案が提出され、大学病院内のバチスタ
医療チームが解体の危機に瀕する話。

チームとしての団結心を煽るのとは対照的に、教授・岸部一徳の
思惑との間で、激しい鬩ぎ合いが行われている。

バチスタ手術に関して、ドラマの中での扱いは盲腸の手術に
近いくらいの容易さに格下げされてしまった感じもするが、
更に条件的に難題をぶつける事で、上手い感じにチームとして
の決断力を引き出し、ドラマとしても新鮮な風を送り込んでいる。

今まで自信が無く、影に埋もれていた小池徹平が才能を開花させ
始めた。
出来ればこのキャラクターが自信を付け始めそれが過剰となる
時に、果たしてこれまでと同じように謙虚な態度のままで居ら
れるかどうかというエピソードを演出出来れば、今回権力争いに
巻き込まれたときの彼の動向が、実に面白い事になりそう。
坂口憲二に対峙するくらい小池徹平が成長すると面白いんだけどね。
流石にこの流れからすると、単にスパイになる事を演じていると
しか思えないところが残念だ。

助け船を出す形で加勢し始めた夏木マリもドラマを面白くさせて
いる。

またマンガチックに何でもこなしてしまう主人公像ではなく、
自分の実力を弁え、手術を断行しなかったところも、人間くささ
が出て良い感じの演出だと思う。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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