第10話 この命は必ず守る

3人目のバチスタ手術断念。患者の転院を命じられ、それを見守る
患者の家族の怒りは頂点に達する話。

展開が七転八倒して面白い話だった。

チームドラゴンに対して散々肩身の狭い思いをさせておき、絶体
絶命の状況へと追い込んでいくが、実は全て計画通りだったと
いう感じで、隠されていた真実が解き明かされいく時の爽快感が
ドラマ全体を覆っていた。

ドラマの逆転劇は、自分たちが不利な状況に追い込まれるほど、
その後の展開が反転した時の爽快感が存在するので、そういう
意味で、終始北村一輝と岸部一徳ペースで進んでいったドラマ
の脚本や演出は上手かったと思う。

小池徹平に関してはもう少し長いスパンでスパイ活動していると
面白かったのだが、僅か一週間で種明かししてしまうのは、
日本のドラマとしての限界なのかもしれない。

バチスタ手術に関して、素人目に見ても今回のケースは難しいと
思っていたので、坂口憲二らが断念するのも仕方がないと思わ
せた点もドラマに効果的に使用されていた。

また教授の承諾がなければ手術出来ないという医局の閉塞感に
対し、上手い感じに抜け道を用意した展開も、ドラマの爽快感に
一役買った形になった。

評価:★★★★★★★★☆☆ (8.0)

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