第3話 涙の別れ…夫が妻に息子を渡す時

石田ゆり子から弁護士・木村多江を通して、子供の親権を渡す
よう言い告げられる。一人でも子育てできると決意した竹野内豊
の前に一つ目の難関に差し掛かる話し。

子育てと仕事の両立は難しく、勢いだけでは成立しないことを
描いた話しであると共に、今まで子育てに苦労していた妻・石田
ゆり子の気持ちに触れた話だった。

弁当のエピソードとバザーのエピソードをこなしたことで
やり遂げた感じになっている彼の前に、生活の根幹である仕事
との両立の問題を引き合いに出したことで、いよいよドラマの
本題に入った感じがする。

夫の苦労はさて置き、妻の苦労を実感させる作りでも有ると
思う。

ハリソン・フォード主演の「心の旅」の中でも記憶喪失という
転機の機会に、如何に今までの自分が非道な行いをしていたのか、
客観的な立場で自分を見つめる機会に恵まれ、行いを正していく
映画が有るのだが、このドラマもそんな内容の一部を引き継いで
いるものが有るのかも知れない。

ドラマの中で絶妙な綱引きが行われているのは、家族の象徴で
有るマイホームのローンが残っていることだろうか。
仕事に妥協すればそれなりに両立は成立するかも知れない。
しかしその分、ローンの返済などで現実が待ち受けている。

今回、何故彼が自分本位に物事を決めてしまうのかを描いていた。
これまでの成長の過程で、両親が早くに亡くなり、自分で
何でも決めてこなければならなかった環境にあったという事で
一つ竹野内豊を同情すべきものが提示されたのかなという気がする。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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