心臓の検査のために、理美(石田ゆり子)の父・克治(夏八木勲)
が新居へとやってくる。
夫婦として崖っぷちの状況に有ることを知らない父親のために
仲良い夫婦として演技することになる話し。

夏八木勲の登場によって、石田ゆり子と竹野内豊を最接近した
流れはとても良かったと思う。彼のこれまでとは違った一面を
アピール出来たことで、彼女の中でも新しい葛藤の種を植え
付ける事に成功した。

唐突そうに見える父親が上京してくるエピソードも、ストーリー
を見ていく内に筋が通っている事が分かる。唯一不自然に映る
のは、意固地になって彼のことを否定し続ける石田ゆり子の心の
ウチだ。

そんな彼女の否定し続ける思いと平行して描かれている父親が
婿を受け入れられない思いが面白いように対比され、
どんなに否定していようとも、あるきっかけによって逆の
ベクトルを描くこともある事を提示した事は今後を占う意味でも
重要な事だったかも知れない。

石田ゆり子が最後に急いで離婚しようとするところは、自らの
信念とか決意なんかが揺らぎ始めて、焦っているサインなの
かも知れないね。

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夏八木勲(父)

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)